家電の買い方が変わる? パナソニックも参入した“メーカー再生品”の可能性
AI要約(β版試験運用中)
- 1再生中古家電のメーカー販売が増えており、メーカー保証も受けられる
- 2価格は新品より2〜3割安く、学生向けのサブスクリプションプランも用意されている
- 3循環スキームの構築を第一義とした取り組みで、買い方のバリエーションが広がる
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注目のコメント
日本でも、オフィス機器(複写機など)や携帯電話のリファービッシュなど、メーカー(携帯電話でいえばキャリア)主導の再生品が流通する製品ジャンルも存在していました。家電も、再生品を社員限定など流通経路を絞りつつ再生品を販売するということはよく行われていたと思います。
スマートフォンやタブレット、PCなどの再生品整備事業者を束ねる「Back Market」のようなプラットフォームも出てきている中で、メーカー自身が再生品をあえて打ち出すのであれば、品質の保証が最重要となるでしょう。かといって新品よりも高く販売するわけにはいかないため、低価格と品質両方をいかに叶えるかが難所となります。
低価格が難しいのであれば、例えば延長保証を新品よりも長く/安く付与する、リファービッシュ品の外見をアレンジして限定モデル化する、といった何らかの付加価値が必要となるかもしれません。
いずれにせよ、サーキュラー・エコノミーに寄与するという理由だけで、再生品が選ばれる時代は、日本ではまだ先になるかなと予測しています。英語圏ではいわゆるRefurbish(リファービッシュ)として知られている領域です。これまでの3R (Reduce、Reuse、Recycle)に加わる新たなRのの一角としてこのRefurbishが挙げられることもあり、循環経済やサステナビリティにおいて重要な領域です。
この領域の課題は日本語のカテゴリー名称が定まらないことだと思っています。記事タイトルは「メーカー再生品」とありますが、パナソニックのサービス名称は「Factory Refresh」、ヤマダ電機は「リユース家電」、日立は「リファービッシュ」としているようで、名称に揺れがあります。ユーザーに認識され、一定の市場を形成するためには、このカテゴリーを指す一般名称の定着が必要なのではないかと思います。最新家電を追っかけている人でもないと、最新モデルにどんな機能があってということはなかなか認識できていません。
さらにはサブスク的な家電の使い方や再生品などが登場してくると、家電は機能ではなく、「実現すること」に対する対価へ変化していくでしょう。
モノからコトへ変化することでトータルコストを考える様になるでしょうし、他の手段へ移行するようなことも起きてくるかもしれませんね。
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