2024/5/30

【孤高】成長は追わない。「A.T.カーニー」戦略コンサルの鉄則

NewsPicks 副編集長
悩める世の経営者たちに、戦略の真髄を“耳打ち”してきたエリート集団。
それが、戦略コンサルティング会社だ。
世界大手のマッキンゼー・アンド・カンパニーやボストン コンサルティング グループ(BCG)は、数万人規模にまで拡大した。
伝統的な戦略立案だけでなく、DXやAIの台頭を受け、データサイエンティストやデザイナー、エンジニアなども、今やコンサルの一員だ。
デジタルは一大商機であり、業界全体が沸き立っている。
しかし、「無理に大きくはならない」「お金を儲けられなくてもいい」と言い、思いっきり割り切るコンサル会社がある。
A.T. カーニーだ。
マッキンゼーを源流とする歴史ある企業だが、社員は全世界で5000人ほど。世界中にオフィスを持つが、ほかの大手よりもだいぶ小さい。
日本事業を率いるのが、関灘茂代表である。
2014年、同社最年少の32歳でパートナーに就任し、2020年には日本代表に。
そして2024年5月には、アジアパシフィック代表にも上り詰めた。
関灘氏が、規模の勝負にあらがう「コンサル哲学」を語る。
INDEX
  • 「アジア太平洋代表」も兼務
  • 「特定のITシステム導入」はしない
  • 数字は「パッション」についてくる
  • 「20・200・2000」構想