2024/5/29

【データで検証】新卒コンサル、「つぶしが利く」は本当か

NewsPicks 記者・編集者
ビジネスパーソンとして、全速力で成長したい。
でも、やりたいことが決まらないから、まずは基礎的なビジネススキルを身につけたい──。
そんな就活生たちの人気を集めるのが、コンサルティング業界だ。
就活サービスを運営するワンキャリアが、2024年3月に発表した「2025年卒の東大・京大就活人気ランキング」では、トップ10社のうち6社のコンサル会社がランクインした。
若いうちからビジネススキルが身につき、転職もしやすい。
「つぶしが利く」という理由でコンサルが学生から人気を集め始めたのは、ここ数年のことだ。
今や、就活生の間では「新卒でコンサルに行っておけば、間違いない」という意味で、「とりあえずコンサル」「とりコン」といった言葉もささやかれている。
では、実際にコンサルに新卒で就職した若手ビジネスパーソンは、今どんな業界で、どう活躍しているのだろうか。
業界の動向に詳しい人物への取材のもと、「とりあえずコンサル」のその後を追った。
INDEX
  • 就活生の「コンサル人気」は続く
  • 転職者の6割が「コンサル外」へ
  • 戦略コンサルからは「企画職」が人気
  • 総合コンサルからは「多様なキャリアパス」
  • 30代以降は、日系大手や独立も視野
  • 出口戦略があれば「とりコン」でOK

就活生の「コンサル人気」は続く

そもそも、就活生の「コンサル人気」が始まったのはなぜか。大きく2つの背景がある。