リーダーの危機感、リーダーの教養
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教養は本当に重要で、つきつめれば「相手のことをどこまで想像できるか」というのは個人的な繋がりでもビジネスなどの交渉でもマネジメントでも非常に重要。
本当はこういうことが基礎教育だと思うのだが、学校はそういう風にできていない。
教育にはまだまだ潜在ニーズがたくさんあり、個人的にいつかはチャレンジしたい領域。リーダーシップと教養の関係性。「人と人を結びつけるのが教養」という説明は腑に落ちます。アジアで仕事していてシェイクスピアの話をすることはないけど、少なくとも日本のことはよく聞かれる。安倍政権、外交、日本の政治体制、は時々話題に上る。あとはやはり深く話すと大戦や慰安婦のことも話題に出たことある。まずは自国の歴史や文化を語れるのは教養として最低限だと思う。
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しかし同時に本当の教養というのは、人と人を結びつけるものです。たとえば初めての国に行ったときに、「おたくの国は、昔こういうことがありましたよね」と言えるかどうか。日本人だって、外国の人が日本のことに詳しいとわかればすごくうれしいし、親しみを持てる。
フランスのシラク元大統領が日本に来て、相撲の立会いがどうとか、この舞がどうとか言えば、われわれも感動するでしょう。それが人と人を結びつける教養です。勉強というのは戦うための武器でもあるし、人と人を結びつけるものでもある。やっぱりその両方を目指さなきゃいけない。
人と人を結びつける教養を学ぶことは、日本の社会制度に組み入れられていませんね。日本の中年サラリーマンが、途中から急に歴史に目覚めるのは、まさにそのためです。自分は歴史を何も知らないということに気づくんです。
佐々木:人間の根源的な欲求なのかもしれません。
竹中:そうですよね。これはライフネット生命の出口治明さんが書いてる話だけど、出口さんがポーランドのワルシャワでパーティーに行ったときに、「ワルシャワは人魚姫がつくった街ですよね」とひとこと言ったら、「そういうことを言ってくれた外国人はあなたが初めてだ」ととても喜ばれたそうです。