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【独白1万字】ドンが語る。ダイキン、「無敵経営」のすべて
NewsPicks編集部
椿 奈緒子メンタリング株式会社 代表取締役 /新規事業人
長い間、沢山失敗されているから、筋の良い戦略が生まれるのだと思いました。 —- ダイキンは、「1流の戦略と2流の実行力」よりも、「2流の戦略と1流の実行力」を選ぶ会社です。「俺は経営トップなんやから」と気負って、遠い将来の話や、壮大な理論なんて言うてたら、空論になってしまいます。 だから、企業を買収する時は、その企業のトップ経営者を見るのはもちろんだけど、「現場は誰が見とるんや」、「現場の情報はどう掴んでおるのか」という質問を必ずすることにしています。 トップ自らが海外の現場へ入りこまないかん。 買収というのは「人を買う」、「時間を買う」ことです。 ただ、相手の会社にはその会社なりに企業文化を持っておるわけです。役員や部長が指示を下したら、それに対して下の社員がどう反応し、どう行動するかという、長年培うてきた会社の暗黙知や企業文化があるのです。 それをダイキン流のフラットな組織だとか、人を大切にする経営だとか、良かれと思っても相手に押し付けるとどうなるかです。すぐに人が辞めます 自社の文化や暗黙知を買収先に急いでトランスファー(移転)しようとすれば失敗します。もちろん、人を送り込んで彼らが今までやってきたことを否定するような行為も失敗します。 海外のM&Aでは、功を急いだら失敗します。けど、逆に相手に任せっきりでも失敗する。 一緒の仲間になるわけですから、「ダイキンが助けてほしいこと」を相手に伝えます。同時に相手から「ダイキンさんよ、こうしたことに困っている」と言われたら、ひたすら援助する。 ダイキンでは、こうしたことを徹底してきました。
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