大隅 典子

生殖細胞は日本が強い研究分野です。こちらの京都大学の斎藤先生、阪大に移られた林先生らが世界をリードして人工生殖細胞の作製に取り組んでいます。マウスではすでに、ES細胞・iPS細胞から精子・卵子を作製し、マウス個体から得た卵子・精子と人工授精させて、マウス個体を生み出すことに成功しています。今後、ヒトの人工生殖細胞を用いた研究をどこまで可能とするのか、ELSI問題が再浮上すると思います。

米国大統領が誰になるのかは、他国の研究者にも影響が及ぶ関心事。

動物の会話はを解読する試み、いわば、「ソロモンの指輪」プロジェクトは、他にジュウシマツなどの鳴禽でも行われています。これから機械学習や生成AIなど駆使することによって、さらに発展する分野だと期待します。

フェロモンは嗅覚として意識されないが、フェロモン受容体を介してそのシグナルが脳に伝わる。その実体解明が進みつつある。 ロングセラーの『香水: ある人殺しの物語』（パトリック・ジュースキント著）の結末を思い出す。 https://www.amazon.co.jp/%E9%A6%99%E6%B0%B4%E2%80%95%E3%81%82%E3%82%8B%E4%BA%BA%E6%AE%BA%E3%81%97%E3%81%AE%E7%89%A9%E8%AA%9E-%E3%83%91%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF-%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%83%88/dp/416310660X

埋込み型脳デバイスにありうる不具合。非侵襲型の開発も進んでほしい。

今回は日本の大学が順位を上げてきたように見て取れるが、やはり国際化の遅れが一番の問題かもしれない。順位を上げることが目的なのではなくて、良い国際ネットワークの中で研究を行うことの結果が、順位となって付いてくる。

東大の状況が変わることは、日本を大きく変えると期待します。 クォータ制については、人口比に合わせて半数を女子枠にするのであれば別ですが、環境に介入せずマイノリティなままで女子枠を作るだけでは、育成面での心配があります。 ちなみに東北大学では大学入試で「女子枠」を作らずに、この春の入学生の女性比率がようやく過去最高の30.2%に達しました。女性に選んでもらえる環境であること、女性も含めて、それぞれの学生が伸び伸びと育つ環境にしていくことが重要と心得ます。

日本科学未来館館長の浅川智恵子氏の記事。クリップしそこねていました。チャレンジャーとして尊敬しています。

女性を対象とした国際的な賞は、他にも「ロレアル-ユネスコ女性科学賞」などがあります。こちらはよりキャリアの若いステージの方を対象としている点に特徴がありますね。着目を浴びることがロールモデルの可視化となるとともに、受賞者にとっても次の大きな賞へのステップとなるでしょう。 東北大学では独自に「紫千代萩賞」という若手（准教授まで）を対象とした顕彰制度を設けています。 https://dei.tohoku.ac.jp/initiatives/murasaki_sendai_hagi_award/ 国際女性デー関連イベントとして、3/19に授賞式およびオンライン講演会を開催します。 https://dei.tohoku.ac.jp/event/32540/

所属する東北大学の時期学長候補者が選定され、本日、記者会見となりました。前病院長で、現理事・副学長の冨永悌二先生（日経さんのタイトルの漢字が違っていますね）です。脳外科教授として臨床に携わり多数の論文を出版するとともに、コロナ対応に手腕を発揮されました。

女性の方が海外に流出する傾向は、アカデミアで調べたデータでも同様。また、国内でも地方から首都圏に転出。少子化の中で人材活用する上で、国内のグローバル化も重要ですが、より先に活用できるのが女性のはずなのに……。