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保湿塗り薬、10月に負担増 美容目的の不適切利用、是正も―厚労省

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    総合内科医 医学博士

    ヒルドイドは兼ねてから、適応となる対象疾患以外にも、いわゆる「患者さんの要望によって」処方されることが多かった塗り薬です。先発品であるヒルドイドの自己負担額を上げることにより後発品に誘導することが狙いですが、不適切な処方を求める方の中には先発品を好む方もいるため、結果的には不適切な処方が減ることにも繋がるかもしれません。


注目のコメント

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    専修大学 商学部教授

    「ヒルドイド」という商品名で処方されている医薬品(一般名:ヘパリン類似物質)は、医療用医薬品(保険適用薬)です。医療用医薬品とは、医師が診断した上で発行する処方箋に基づいて、薬剤師が調剤して渡される薬です。

    「ヒルドイド」を次の疾患以外で保険使用する(してもらう)ことは認められません。
    血栓性静脈炎(痔核を含む)、血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患(注射後の硬結並びに疼痛)、凍瘡、肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防、進行性指掌角皮症、皮脂欠乏症、外傷(打撲、捻挫、挫傷)後の腫脹・血腫・腱鞘炎・筋肉痛・関節炎、筋性斜頸(乳児期)

    ヒルドイドのような長期に医薬品として薬価掲載されている医薬品は、政府の裁量により、度重なる薬価切り下げが行われています。現在は最も使われている「ヒルドイドソフト軟膏」では、薬価は25g入りで600円弱とかなり安い価格になっており、医療保険が適用されれば、3割負担の約180円で入手できる計算です。「ヒルドイド」の主成分「ヘパリン類似物質」含有の一般用医薬品(薬局で処方箋なしで買える医薬品)もありますが、医療用医薬品の「ヒルドイド」と比べるとかなり高い価格で販売されています。

    このような経緯から、おそらく不正に入手された「ヒルドイド」が、転売され、利益を上げるものが出てきているようです。なお、医薬品の販売許可を持たない者が医薬品を販売したり譲渡したりすると、医薬品医療機器等法(薬機法)第24条第1項の無許可販売に該当することになり、刑事罰として3年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金又は併科される(薬機法84条9号)といった、相当に重い罪に問われます。

    「『ヒルドイド』の違法な入手が急増していて、保険財政を圧迫する原因になっているから」とし、「先発薬の自己負担を特別に引き上げる」というのは、本来筋が通りません。まずは違法行為の取り締まりを強化すべきですが、不十分と思えるため、単に特定の医薬品の自己負担(原則3割)を引き上げる口実に使っているという解釈をせざるを得ません。(実際、「ヒルロイド」に限った話ではありません)

    なお、「ヒルドイド」は、血液の凝固を妨害する性質を有することから、「僅少な出血でも重大な結果を来すことが予想される患者」には、絶対に使ってはならない「禁忌」指定されています。


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