メニューを開く
ニュース
マイニュース
特集
動画
トピックス
学び
探す
ログイン
プレミアムを無料で体験
シャープ、テレビ向け液晶パネルの国内生産を停止 堺ディスプレイプロダクト
シャープが一大決心です
2024/05/15
更新
写真:Bloomberg
シャープは、大阪の「堺ディスプレイプロダクト」での液晶パネル生産を9月末までに停止すると発表しました。国内で唯一テレビ用液晶パネルを生産していましたが、海外勢との価格競争に耐えられず苦戦が続き、2024年3月期連結決算は最終損益が1499億円の赤字に。液晶事業を縮小し、収益改善を急ぎます。
田井 明子
NewsPicks Content Curator
最新ニュース
シャープ、成長の足踏み要因を特定--2期連続大幅赤字に施す荒療治
CNET Japan
・
2024/05/15
5
Picks
シャープの最先端工場は真価発揮できず テレビ向け液晶から撤退
産経ニュース
・
2024/05/14
6
Picks
シャープが社長発言訂正 液晶事業売却は誤り
共同通信
・
2024/05/14
45
Picks
注目のコメント
Kato Jun
ユーザベース スピーダアナリスト
・
2024年05月15日
下記が今回発表された中計の資料。見たが、残念な思いを感じずにはいられない。
特にスライド7の「マネジメントの強化を図るとともに、負のサイクルから脱却し、持続可能な収益構造の確立が急務」。負のサイクルというのはデバイス事業が、技術・向上への投資が不足し、成長分野の開拓が進まず業績が低迷することを特に指しているように窺える。
でもこれは液晶で負けが込んだ2010年代前半には分かっていたこと。というか分かる人には堺の投資時点で分かっていたことで、投資余力に勝るSamsung・LGが液晶に本格的に投資をし始めていたから(そしてシャープが他国ではなく日本で堺G10投資を決めて、Samsungトップのイ・ゴンヒが狂喜乱舞したという嘘か本当か分からない噂もあるくらい…なぜならハイリスクだから)。だからHon Haiと提携せざるを得なかった。
その後、Hon Haiおよびテリー・ゴーとの間でSDPについて売却や取得が何度も繰り返された。直近では2022年に子会社化したが、この投資が不足する資本体力の構造はとっくに見えているのに、大規模工場を買収することに全くの合理性がない。なのに、自らまた分かりきってる負の構造に突っ込み、最後はこの着地になってしまった。
最初のリスクテークは、まだ勢いがある時期だし、自社要因ではなく円高もあった(とはいえ、一国に集中してしまった意思決定は自社のもの)。そして、その後は会計上の利益のために無理に稼働を上げて在庫減損のサイクルだったりもあった。
不正会計こそないものの、東芝と同じレベルの失敗の塗り重ねで、また同じように現実を直視できない様々な内部的なしがらみがそれを引き起こしたように見える。もちろん、現場中心にそれぞれ精一杯頑張られている方は大勢おられるだろうが、結果として従業員含めたステークホルダーの不幸せに経営のエゴがつながったと見え、ただただ残念に思う。
https://corporate.jp.sharp/ir/event/policy_meeting/pdf/240514pre.pdf
シャープ、9月までに堺工場停止 テレビ液晶パネル、赤字1499億円
Jiji Press
・
2024/05/15
澤 俊樹
なし なし
・
2024年03月21日
「液晶の次は液晶」と巨額投資をした堺工場です。
「畳プロジェクト」の責任者が次期社長となり、自信満々で推し進めた「クリスタルバレー」と称された堺工場でしたが、もうその頃は中国のBOEが力をつけ始めていて、マザーガラスも堺工場より大型化に成功し、それどころか製造ラインの本数も、世界の需要を賄えるほどではないかと思えるほどでした。
PDPと液晶が薄型TVでどちらが勝つかという争いが、40インチで綱引きしていた過去は、液晶が1インチ1万円を下回れば勝ちというような話で盛り上がっていました。
そういう時代に液晶で「世界の亀山モデル」と売れた訳ですから、「液晶の次は液晶」という錯覚もしてしまったのでしょう。
シャープは液晶の生産ラインをソニーの要求を満たすほどに割り当てず、自社向けでフル生産していました。さすがにソニーも、平面CRTのTV、ブランドは「トリニトロン」に執着した苦い経験から、シャープから液晶パネルを手に入れたかったので、韓国から調達するように舵を切りました。そして巨額投資した大型ラインが空き始めてしまったのです。
当時巨額投資を礼賛する提灯記事が目につきましたが、もうその時にはBOEが研究開発投資を大胆に行っていて、大型マザーガラスの量産ラインを構築し始めていたのです。
2009年にマザーガラス10世代の生産を世界で初めて開始したシャープでしたが、2015年にBOEに技術供与をしました。そして2019年にBOEは世界一の液晶パネルメーカーとなったのです。
驕れる者久しからず。
まさに日本の凋落の根源にある精神ではないでしょうか。
シャープ、液晶事業縮小へ 不振の堺工場、生産停止を視野
共同通信
・
2024/03/21
T. Riki
製造業 Marketing Manager
・
2024年03月24日
・大型液晶パネルはすでにコモディティ化している。
・中国CSOTやBOEがG10を持ってる以上、堺G10の競争優位は無い。また、液晶パネルの前工程は需給で動かしたり止めたりするとそれにコストも掛かる。(動かし続けたので過去にシャープは大きな債務を抱える羽目になった)
・また、液晶テレビは高付加価値製品ではなくなっている。テレビというセグメントでは有機ELテレビがすでに高付加価値品になってる。
・巨大な液晶パネルも完成品としてのテレビも日本から輸出するような製品でもない。(海外で価格競争力やブランドが無い)
・日本国内の内需は低迷しているし、そもそも住宅事情から55インチ以上の大型のニーズがあまり無い。(なので、G10がフル活用できる場が限られている)
パネルプロセスを買いたいと思う企業があるとすれば、日本国内でテレビを売りたいという企業になるだろうが、そんな企業が今更出てくるとも思えない。
シャープ、液晶事業縮小へ 不振の堺工場、生産停止を視野
共同通信
・
2024/03/21
タイムライン
2024/05/14
シャープが社長発言訂正 液晶事業売却は誤り
共同通信
2024/05/14
シャープ堺工場、全面停止へ テレビ液晶の国内生産終了
共同通信
2024/04/16
当期赤字1156億円…シャープ液晶子会社SDPの前12月期、依然売価低く
ニュースイッチ
2023/06/29
シャープの株主総会赤字要因「SDP子会社化」で厳しい質問、回答は?
ニュースイッチ
2023/05/11
シャープが前期に2608億円純損失、6年ぶり赤字転落-特損計上で
Bloomberg.com
2022/03/04
シャープ、堺ディスプレイプロダクト完全子会社化で合意 新株発行へ
Reuters
2021/03/12
シャープ、大型液晶の堺ディスプレイプロダクト株売却を中止
Reuters
もっと知る
【総括】シャープもついに大幅縮小、今こそ問う液晶の未来
NewsPicks編集部
・
2024/03/28
236
Picks
【教養】今こそ学ぶ。液晶産業が生まれてから、消えるまで
NewsPicks編集部
・
2019/08/28
864
Picks
シャープが鴻海に買収されるまで液晶事業を「変革できなかった」当然の理由
Diamond Online
・
2023/01/04
97
Picks
【若林秀樹】シャープ再建、なぜ鴻海案か? 再生は可能か?
アナリスト 最新ニュース分析
・
2016/02/11
262
Picks
23年テレビ出荷10.1%減 前年割れ3年連続、物価高影響
共同通信
・
2024/01/24
1
Picks
他のストーリー
転職しても望み薄…ブーム鎮静化
キュレーター 平川 凌・
1時間前
Googleさん、3.6兆円は不要です
キュレーター 田井 明子・
5時間前
ローソン 24年の歴史に幕
キュレーター 川上 智子・
58分前
有害物質にパクリ 問題だらけのSHEIN
キュレーター チェン ルネ・
11時間前
次のiPhoneは折りたたみ?極薄?
キュレーター Yamada Yuko・
2024/07/26
トップ
シャープが一大決心です
マイニュースに代わり
フォローを今後利用しますか
いいえ
はい
特にスライド7の「マネジメントの強化を図るとともに、負のサイクルから脱却し、持続可能な収益構造の確立が急務」。負のサイクルというのはデバイス事業が、技術・向上への投資が不足し、成長分野の開拓が進まず業績が低迷することを特に指しているように窺える。
でもこれは液晶で負けが込んだ2010年代前半には分かっていたこと。というか分かる人には堺の投資時点で分かっていたことで、投資余力に勝るSamsung・LGが液晶に本格的に投資をし始めていたから(そしてシャープが他国ではなく日本で堺G10投資を決めて、Samsungトップのイ・ゴンヒが狂喜乱舞したという嘘か本当か分からない噂もあるくらい…なぜならハイリスクだから)。だからHon Haiと提携せざるを得なかった。
その後、Hon Haiおよびテリー・ゴーとの間でSDPについて売却や取得が何度も繰り返された。直近では2022年に子会社化したが、この投資が不足する資本体力の構造はとっくに見えているのに、大規模工場を買収することに全くの合理性がない。なのに、自らまた分かりきってる負の構造に突っ込み、最後はこの着地になってしまった。
最初のリスクテークは、まだ勢いがある時期だし、自社要因ではなく円高もあった(とはいえ、一国に集中してしまった意思決定は自社のもの)。そして、その後は会計上の利益のために無理に稼働を上げて在庫減損のサイクルだったりもあった。
不正会計こそないものの、東芝と同じレベルの失敗の塗り重ねで、また同じように現実を直視できない様々な内部的なしがらみがそれを引き起こしたように見える。もちろん、現場中心にそれぞれ精一杯頑張られている方は大勢おられるだろうが、結果として従業員含めたステークホルダーの不幸せに経営のエゴがつながったと見え、ただただ残念に思う。
https://corporate.jp.sharp/ir/event/policy_meeting/pdf/240514pre.pdf