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市長や町長ら首長によるハラスメント相次ぐ 会見で不適切発言も
首長の横暴スパイラルが止まらない
2024/04/27
更新
写真:Unsplash/CrowN
職員に対する市長や町長のパワハラやセクハラが相次いでいます。辞職願を提出した首長の会見では、みずからを「裸の王様」と表現するケースもあれば、さらなる不適切発言を重ねるケースも。もっと知るでは「ハラスメント判例」など実際の例について詳しく紹介しています。
川上 智子
NewsPicks Content Curator
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“ハラスメント認定”の町長2人が会見 愛知・東郷町長は記者の質問に「それハラスメントですよ」 岐阜・池田町長は自らを「裸の王様」【news23】
TBS NEWS DIG
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2024/04/26
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注目のコメント
平野 翔大
Daddy Support協会 代表理事 産業医・産婦人科医・医療ジャーナリスト
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2024年03月26日
ハラスメントに関わることも少なくない産業医ですが、大体裁判や労務問題になるようなハラスメントは、例に挙げられているように
・同意なく/抵抗しているのに身体に接触する
・過剰にプライベートに関与する、相手が関与することを要求する
・周囲の面前で叱責する(SNS含む)
・感情的な言動・行動を行う
に加え、
・訴えてももみ消そうとする、穏便に済ませようとする
といった会社の「まずい対応」が重なって起きます。取り上げられているのは2-1などはときどき見られ、2-2はむしろ会社が適切に対応していた例ですが、他はかなり極端な例であり、「一億総コンプラ違反」と書くのは考えものではないでしょうか。
もちろんハラスメントそのものを起こさないようにすべきですが、より重要なのは「ハラスメントを曖昧に取り扱わない」ということです。ここが「グレー思考」の日本は甘いのです。
日本企業でよく見るのは、ハラスメントと思しき問題に対し、「なかったことに」しようとして、例えば上司に対しては軽く口頭で注意し、部下を異動させて事なきようにしようとする例です。本来ハラスメントを受けた部下が異動する、というのはおかしな話であり、異動or降格させられるべきは上司でしょう。結果として「そんなつもりはなかった」が続き、いよいよ裁判案件になっていくのです。
ハラスメント防止法においても書かれているように、「きちんと事実関係を確認」し、「事実なら被害者をレスキュー」し、「加害者に措置を取る」ことが重要です。
逆に「すぐに上司をハラスメント扱いする部下」もおり、このような部下を異動させても延々上司をハラスメント扱いし続けるだけです。ハラスメントが認められないなら、当然誰にも何も対処しない、というのが原則で、ここでも「なぁなぁの異動」はいい結末を招きません。
なおよく勘違いされますが、ハラスメントそのものは法律違反ではありません。企業の義務は「ハラスメントの防止措置」であり、これを行わないのは違反とされますが、ハラスメント行為自体は(他に法律に抵触する行為がない限り)あくまで個人間の問題であり違法ではありません。
例えば職場で女性のお尻をさわればそれはハラスメントと同時に公然わいせつ罪であり、違法ですが、ハラスメントだから違法なのではなく、その行為自体が違法だから違法なのです。
【最新版】あなたは大丈夫?実例で学ぶ「ハラスメント判例」
NewsPicks編集部
・
2024/03/26
高橋 義仁
専修大学 商学部教授
・
2024年03月20日
セクハラ、パワハラ、アカハラなど、ハラスメントがつく行為は対象者が違うものの、権力があるものがその力を使って仕事や指導の範囲を超えた行為を行うことによる問題の総称です。以下の定義にすべて当てはまっている場合は、ハラスメント行為であると判断されます。スキンシップが「コミュニケーションの為」という主張は詭弁であり、通用しません。
(1) 優越的な関係に基づいて行われること(優位性を利用して行う行為)
(2) 業務の適正な範囲を超えて行われること(社会通念に照らし、当該行為が明らかに業務上の必要性がない、又はその態様が相当でないものであること)
(3) 身体的若しくは精神的な苦痛を与えること、又は就業環境を害すること
「身体的若しくは精神的な苦痛」又は「就業環境を害する」の判断は、「平均的な労働者の感じ方」を基準とするとされています。「頭ポンポン」は相手の感じ方に影響しますが、そもそも(2)を逸脱しています。「頭ポンポン」を問題視する側に問題があるわけではなく、業務の適正な範囲を超えるようなことをする側に問題があると見なされます。
「頭ポンポン」はなぜセクハラなのか「在職中に99件」ハラスメントの限りを尽くした町長が示した生きた教材
PRESIDENT Online
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2024/03/20
白河 桃子
相模女子大学特任教授 新刊「働かないおじさんが御社をダメにする」
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2024年03月21日
男性であれ、女性であれ、体に同意なく触るのは、たとえお疲れ様という意味であれ、肩であれ、すでにアウト!と思っておくと間違いないと思います。私のハラスメント講演は「島耕作はほぼアウトと思ってください」から始まります。
「頭ポンポン」はなぜセクハラなのか「在職中に99件」ハラスメントの限りを尽くした町長が示した生きた教材
PRESIDENT Online
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2024/03/20
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2024/04/25
岐阜・池田町長が辞職願提出 職員15人にセクハラ、政界引退か
毎日新聞
2024/04/25
「お前らの脳みそ小さい」 東郷町長が辞職表明 ハラスメント問題で
毎日新聞
2024/02/29
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2024/02/15
福岡・宮若市長、百条委でハラスメント認める 不信任案提出へ
毎日新聞
2018/05/23
狛江市長がセクハラを認める。「心には一点の曇りもなかった」と釈明
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逆に「すぐに上司をハラスメント扱いする部下」もおり、このような部下を異動させても延々上司をハラスメント扱いし続けるだけです。ハラスメントが認められないなら、当然誰にも何も対処しない、というのが原則で、ここでも「なぁなぁの異動」はいい結末を招きません。
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例えば職場で女性のお尻をさわればそれはハラスメントと同時に公然わいせつ罪であり、違法ですが、ハラスメントだから違法なのではなく、その行為自体が違法だから違法なのです。