インターネット時代の闘い方

インターネットの発達によって、誰もが気軽に情報を発信できるようになりました。一方で、これまで名誉毀損の被害者は、ある種著名な人に限られていましたが、現在では、ごく普通の人が、名誉毀損やプライバシー権侵害の被害を受けるようになっています。

インターネットの発達によって、「誰もが被害者となり、加害者ともなりうる」状況が作られました。しかしながら、これに対処する法律は、それ自体、必ずしも実態に即したものであるとは言い難く、決して使い勝手が良いものとはいえません。

また、判断する側の裁判官も、表現の自由の名の下に、被害を軽視しがちであるように思えます。さらに、通信事業を監督する総務省も、通信の秘密を絶対視し、発信者の特定に必要なログの保存についても極めて消極的です。また、捜査機関から、新しい技術が危険なものと評価されることで、技術革新の目が摘まれ、結果的に、既得権益者に利益をもたらしています。

新たに生じる法律問題に対し、弁護士として、どのように対処しどのように闘っていくのか、社会に生じる様々な法的問題についての意見や情報を発信していきたいと思います。