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データから読む、国際物流と経済の深い関係

フォロワー470人

10本の記事

物流や海運のデータから見えてくる変化から、世の中の動きを探り、日々のビジネスへの気づきをもたらすことを目的としています。

Shippio カスタマーサクセスディレクター

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収まりの見えないフーシ派の襲撃、スエズの1ヶ月の動きを振り返る

全体に公開・2023/12/31

このまま長引いてしまうのでしょうか。 Shippioの田中です。2023年12月31日。今年もあともう少しで終わろうとしています。2023年の締め括りにはなりますが、国際物流業界でどうしても気にせざるをえないのが表題の件です。 Shippioでは商船のETA（Estimated Time of Arrival）を自動的に取得し、荷主の方々へ自社の商品がいつ届くのかを可視化するプロダクトを提供しているのですが、フーシ派の動きが、直接的に国際物流に影響を及ぼしています。今後も注視すべきこの動きについて、改めて時系列でこれまでの動きを整理していきます。また、手前味噌にはなりますが、本件の日本語での情報発信・解説は、普段一緒に働いているShippio川嶋のXが比較的早く、情報も海外文献から収集しているのでおすすめです。ここ2週間で1000人程フォロワーも増えた様ですので、是非ご関心のある方は参考にされてみてください。（本記事の中でも多く引用しています）

【貿易統計で視る】“中国の日本産水産物の輸入禁止” 実際どれだけのインパクトなのか

全体に公開・2023/11/21

気になります。 Shippio田中です。前回の牛肉に続き食べ物繋がりで、直近話題になっている以下のテーマで貿易統計を見てみました。この記事では、この禁輸が定量的にどれだけのインパクトなのかを直感的に把握するため、水産物として対象になっているであろう、・第1部動物（生きているものに限る。）及び動物性生産品　　・第3類魚並びに甲殻類、軟体動物及びその他の水棲無脊椎動物の分類データを見ていきます。具体的には以下のコード全てを対象にした貿易統計データを取り扱います。全体を見る上で大きな区分になっていますが、この下にも水産物毎の細かい分類が分かれています。日本から中国へ輸出される水産物の出荷金額 2022年10月から2023年9月までの対中国向けの水産物出荷金額を示したグラフが以下となります。2023年は4月を出荷額のピーク（およそ100億円/月間）にして、9月に至まで綺麗な右肩下がりのグラフとなっています。

【貿易統計で視る】日本の牛肉最大輸出国が"カンボジア"だったって知っていましたか？

全体に公開・2023/11/18

私は知りませんでした。久しぶりの投稿になります。Shippioの田中です。いよいよ貿易統計からビジネスや経済を紐解いていくシリーズを始めていきたいと思います。初回のテーマは"牛肉"です。テーマを探している中で、日本最大の牛肉輸出国の一つに"カンボジア"が入っているという事実に目がとまり、調べてみました。まずは、普段なかなか馴染みのない貿易統計について慣れていきながら、核心に迫っていければと思います。日本の貿易統計は財務省による公開情報日本の貿易統計は財務省貿易統計のウェブページに飛ぶことで確認することが可能です。ただ、データを処理するには貿易統計に関わるちょっとした知識が必要になります。また、一般的に取り扱われる貿易統計情報は普通貿易統計と呼ばれるもので、財務省の定義は以下の通りです。

混乱に陥った名古屋港、港としての日本での位置付けは？

全体に公開・2023/07/10

先週、物流業界はある話題で持ちきりでした。名古屋港のコンテナターミナルがランサムウェアの感染により、コンテナの搬出入作業を4日〜6日にかけてストップせざるを得ない事態となりました。現在は復旧しているものの、障害発生の間は基本的にコンテナの搬出入ができなかったこともあり、現状多くの荷物の動きが止まり納品の遅延が発生している状況です。日本海事新聞報道によれば、港湾に対するサイバー攻撃は、ロッテルダム港など複数のオランダ港湾で今年6月上旬に発生。昨年12月にはスペイン・リスボン港でもあったようだ。アムステルダム港では6月6日、ウェブサイトが1時間以上機能しなかったほか、フローニンゲン港では2日にわたってシステム障害が発生した。ロッテルダム港によると、親ロシア派のハッカーによる攻撃だという。

過熱するLNG投資、貿易と船から今後を見通す（LNG船編）

全体に公開・2023/06/11

Shippioの田中です。今回はLNG動向第3弾（最終回）としてLNG船の発注状況やLNG船の航海状況を見ていきましょう。今回も引き続きInternational Gas Unionが発行するWorld LNG Report2022から情報を引用していきます。LNG投資に関する過去の過去の記事は以下をご覧ください。 LNG船から何が分かるのか？ LNG船は液化した天然ガスを長距離輸送するための重要な手段です。LNGの需要が高まり長距離を輸送するニーズが高まるほど、LNG船自体の需要も出てきます。一般的にLNG船のような外航船を製造するには、オーダーしてから2~3年は時間がかかります。そのため、LNG船のオーダーがどれだけあるかという視点も、プラントの製造計画と同様に、LNGの需要と供給を読む材料になってきます。

過熱するLNG投資、貿易と船の世界から今後を見通す（プラント動向編）

全体に公開・2023/05/02

Shippioの田中です。今回はLNG動向第2弾として液化プラント容量の変化から気づきを見つけて行こうと思います。引き続きInternational Gas Unionが発行するWorld LNG Report2022から情報を引用していきます。 LNGは輸出する際に液化プラントで液化され、輸入した際は再ガス化プラントで再びガス化されて利用されます。そのため、輸出国では液化プラントが建造され、輸入国では再ガス化ターミナルが建造されているはずです。この建設計画に着目することで、世界のLNGに関する動向を先読みしてしまおうと言うのが本記事のテーマです。昨今の脱炭素の流れや国際動向の不安定化で、LNGに対する注目が更に高まっています。是非、LNGの需要と供給と言う観点で、一緒に今後の動きを考えていきましょう。

過熱するLNG投資、貿易と船から今後を見通す（貿易編）

全体に公開・2023/04/07

Shippioの田中です。今回からは個別テーマを取り扱っていきたいと思います。本記事では年を追うごとに注目度の高まるLNGの動向を見ていきましょう。複数の記事に分けてLNGに関する以下のトピックスを扱っていきます。 LNGトレードや国毎の取引等の全体概要（本記事） LNG液化プラントの今と今後の計画を見てわかること（次回） LNG船隊の今と今後の計画を見てわかること（次々回）後半の2本はフォロワー様向けの記事にしたいと思いますので、是非フォローをお願いします！情報ソースとして利用するのはInternational Gas Unionが発行するWorld LNG Report2022です。毎年春先に発行されるので2023年版もそろそろな気はしていますが、こういったリソースがあることも是非知っていただければと思い、昨年7月発行データを元にお伝えできればと思います。

日本の貿易実態をどれくらい知っていますか？データから紐解く日本の貿易

全体に公開・2023/03/26

Shippioの田中です。今回は貿易統計データから日本貿易の概況を掴んでいきたいと思います。この記事を見ていただくと、・日本の輸出入概況の経年変化が分かる・日本の主な貿易相手国が分かるといったメリットがあります。早速みていきましょう！日本の貿易統計を知ろう日本の貿易統計は財務省が管理しており、こちらの財務省貿易統計のウェブページの中で公開されています。貿易統計とは関税法に基づき、税関で申告された輸出入に関する申告を集計し、定期的に公表しているデータになります。本当に様々な分類でデータが存在しているので、時間がある際は皆さんでも是非情報をお手元にダウンロードしていただいて、分析していただくと面白い発見が出てくるはずです。

貿易とビジネスを繋げてみると何が分かるの？

全体に公開・2023/03/17

Shippioの田中です。この記事を見ていただくと、・「貿易データ」の見方が分かる・「貿易データ」と「企業の繋がり」が分かる・このトピックスで取り扱っていくテーマの具体が分かるといったちょっと嬉しい知識が得られます。是非、最後までお付き合いください。早速ですが問題です。以下の画像は”ある国”における2020年の輸出製品とその輸出先を示したものです。”どこの国のデータ”でしょうか？特徴をまとめていきましょう。・Iron Ore（鉄鉱石）やCoal Briquettes（練炭）をはじめとした鉱産物資源が輸出製品の大半を占めている・輸出先も中国や日本といったアジア諸国がこれも大半を占めているというのが全体の輸出の傾向として明確です。

ありそうでなかった、易しい国際物流と経済の話

全体に公開・2023/03/14

はじめまして。田中暁大（タナカアキヒロ）です。「データから読む、国際物流と経済の深い関係」に関心を持っていただきありがとうございます。このトピックスはタイトルの通り、「国際物流」「経済」それらを「データ」を使って紐解いていくことで、読者の皆さんに、世界のビジネス構造を「物流視点」から知っていただく物の動きから、今後の経済やビジネス動向の「兆し」を見つけていただく何より、私が好きで、日本産業にとっても欠かすことのできない「物流」や「海運」を皆さんにも好きになっていただくことを目的としたトピックスです。テーマ自体はこれまでも至る所で語られてきているものにはなりますが、物流視点だと、どうしても現場よりの話題になってしまい、経済寄りだと、逆にマクロ過ぎてしまう傾向にあったのではないかと思います。

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