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ソフトウェアと見せかけの魔法

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NewsPicks の CTO が、ソフトウェアと魔法にまつわるちょっとしたコラムを、趣味全開で気ままに綴っていきます。

NewsPicks CTO / CPO

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EU 独自の取引条件・コアテクノロジー手数料 —— Apple の EU 域内新ポリシーを解説してみる

全体に公開・2024/01/28

すっかり間が空いてしまった。あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。さて一昨日、Apple が EU 域内での新ポリシーを発表した。日本でも少々話題になっているが、なかなか内容まで詳しく見ている人は居ないように思う。もちろん僕も仔細に調べたわけではないが、iOS アプリを提供する身としては常々 Apple の動向が気になっており、毎回ある程度内容を確認している。そこで今回はこの新ポリシーの内容について少々紹介したい。新ポリシーの背景・DMA の狙いまず今回の新ポリシーは、3/7 に EU で施行される DMA（Digital Market Act）に対応するものだ。DMA は「ゲートキーパー」と呼ばれる大手テック企業に対して、公正な取引条件の提供や、競争を妨げる行為の禁止などを義務づけている。

AI シフトのパイオニアを目指す Google と、薄くなるアプリケーション

全体に公開・2023/09/05

先週、サンフランシスコで開催された Google Cloud Next '23 に参加してきました。私自身は、その中でも「Leaders Circle」と呼ばれる招待制のセッションを中心に参加したのですが、それはさておき。今回は主にキーノートなど一般向けのセッションを中心に、いち参加者としての私がどのように感じたのかをレポートしたいと思います。 ※ この界隈の情報を追っている方には既知の情報も多数含まれますがご容赦ください AI シフトのパイオニアを目指す Google まず今回のイベント、AI 一色だったと言っても過言ではありません。キーノートは最初から最後まで AI の話題でしたし、AI 系のセッションに人気が集中していたように思います。CEO のピチャイ氏も「今は Golden age of innovation だ」と何度も話していましたが、クラウドへのシフトを Amazon がリードしたように、「今度は Google が AI 革命のパイオニアになるのだ」という強い決意を感じました。

さよならクレイジーボブ

全体に公開・2023/04/06

今日は珍しくイベントに登壇する予定があったので、りんかい線に乗って東京ビッグサイトに移動していました。途中、おもむろに NewsPicks を開くと、衝撃のニュースが。 Cash App の生みの親が亡くなったというニュースです。はて Cash App の生みの親 —— 最初ピンときませんでしたが、よく考えたらそれは Bob Lee こと Crazy Bob でした。これはエンジニアにとっては大きな衝撃です。Bob Lee は、プログラミング言語 Java に関わるエンジニアなら知らない人は居ないほどの有名人なのですから。 Hacker News でも大きな話題になっており、彼の影響力の大きさが窺えます。

AI 雑感：これからの企業経営にはドキュメント文化が重要かもしれない

全体に公開・2023/03/25

寝ても覚めても ChatGPT や LLM の話題で持ちきりな昨今ですが、なんとなく最近感じていることを書いていきます。 ※ なお、この内容は自分の音声入力を Whisper で書き起こし、その内容を元に GPT-4 でまとめたものに、少々修正を加えて書いています。30 分程度でサラッと書いているものなので、内容には多少不正確なものが含まれるかもしれません。 GitHub Copilot X 昨日、GitHub が Copilot X を発表しました。GitHub は、少し前に GitHub Copilot というプロダクトを発表しており、これは簡単に言えば AI が既存のプログラミングを補助してくれるものでした。もちろん最近ではプログラミングだけでなく、例えばエンジニアがいつも使っている黒い画面（ターミナルと言います）も、AI による補助を受けられるようになっています。しかし Copilot X はさらに広範に、単なるプログラミングの補助ではなく開発プロセスそのものを転換する可能性を見せつつあります。

【就活生向け】エンジニアからキャリアを始めた私が、メガベンチャーを推す理由

全体に公開・2023/03/08

こんにちは！今回は、トピックスのリレー投稿企画として「私がもう一度、キャリアを踏み出すスタートラインに立ったなら」というお題を頂きました。前回は NewsPicks CCO の佐藤留美さんが「やりたいこと探しは留保。キャリア記事を25年書いてきた私が、今就活するとしたら」を書いて下さいました。実は昨年、理系学生向けイベントで同様の趣旨の講演をする機会がありました。その時は、「もし学生に戻っても『ソフトウェアエンジニア』になると思う」と話しました。今回はもう少し対象を広げ、これから就活を始める皆さん、特に「何がやりたいのか分からない」と漠然とした不安を抱えている方々に向けて、自分自身のキャリアの振り返りつつ、いくつかの典型的なお悩みに応える形で書いていきたいと思います。そして、折角なので自分なりの具体的なオピニオンも提示してみたいなと。

「思考を助ける」ノートアプリ Reflect が、VC から資金調達しない理由

全体に公開・2023/02/13

最近、朝のルーティンに AI が組み込まれました。コーヒーを淹れて、PC の前に座り、おもむろにノートアプリの録音ボタンを押す。いま考えていることや今日やりたい仕事について話し、AI が書き起こしてくれた文面を、今度は箇条書きにサマリーしてもらい、一日を始めます。頭の中に散らばった取り留めのない思考を AI が整理してくれるのは、とても気持ちが良いものです。このルーティンを支えているのが、今日ご紹介する Reflect —— AI が統合された、高速でシンプルなノートアプリです。Notion や Evernote をはじめ、世の中には様々なノートアプリが存在しますが、私はこの 1 年ほど Reflect を愛用しています。残念ながら日本での知名度はほぼありませんが、「Less is more」の哲学が好きな人には好まれるソフトウェアかもしれません。

【ミニポスト#02】あのソフトウェアが無料になりました

全体に公開・2023/01/17

みなさん、あけましておめでとうございます。昨年からこのトピックスを始めたのですが、おかげさまで読者の方も 150 人弱まで増えました。ありがとうございます。毎回「何を書こうかなぁ」と思っているのですが、結果としては「新しいもの好きの筆者が、好きなソフトウェアを（趣味全開で）紹介する」ミーハーな内容に落ち着いています。もうちょっと真面目な内容を書いた方が良いのでは、果たしてこのトピックスは誰かの役に立っているのか —— そんな疑問も少し頭に浮かんだりしていますが、今年もマイペースに趣味全開でやっていこうと思いますので、引き続きお楽しみいただけますと幸いです。さて、新年一発目なのでちゃんとした記事を投稿したかったのですが、今回は本当にツイートぐらいの内容を、速報的にお届けします。

【ミニポスト#01】Twitter を時短しよう

全体に公開・2022/12/22

こんにちは！このトピックスでは、僕が好きなソフトウェアを紹介していきます。前回は Linear でした。さて、初回から普通の記事形式で投稿してきたのですが、今回は少し趣向を変えて「ミニポスト」と題した短文を投稿してみます。また今回は読者の皆さんのみに公開する形にしてみるので、ゆるっとコメントしてもらえると嬉しいです 🙂 本題ですが、最近 Twitter が話題ですね。皆さん、普段から使われていますか？ちなみに僕は Twitter を結構使っている方だと思います。良く同僚から「どうやって情報収集しているんですか？」と聞かれるのですが、僕の普段の情報収集は NewsPicks と Twitter が中心です。このうち Twitter は、SNS ではなくニュースアプリとして利用しています。つまり自分で投稿することはあまりなくて、フォローしている人が話題にしているニュースをさっと眺めたり、気になるキーワードをウォッチする用途で使っています。

「ソフトウェアの魔法を取り戻す」プロジェクト管理ツール Linear の挑戦

全体に公開・2022/12/11

こんにちは 👋 このトピックスでは、筆者が好きなソフトウェアを紹介していきます。前回は Figma をご紹介しました。今日はプロダクト開発のためのソフトウェア、Linear を紹介したいと思います。このトピックスを始めるにあたって思い浮かんだソフトウェアは幾つかありますが、中でも Linear は外せません。なにせ彼らのモットーは「Let’s bring some magic back to software」——「ソフトウェアの魔法を取り戻す」ことなのですから。 Linear について Linear は 2019 年に創業した会社です。Airbnb でプリンシパルデザイナーを務めていた Karri Saarinen（CEO）を中心に、Tuomas Artman（エンジニア・元 Uber）と Jori Lallo（エンジニア・元 Coinbase）を加えた 3 名によって設立されました。社名と同じプロジェクト管理ツールを提供しており、いま最もクールなプロダクトのひとつとして、エンジニアや PdM（プロダクトマネージャ）からアツい注目を集めています。

買収金額2.9兆円、Figmaの成功を支えたハッカーたち

全体に公開・2022/11/30

9 月半ば、Figma が Adobe に買収されることが発表された。その買収金額の大きさ（2.9 兆円！）も話題となったが、多くのユーザーにとっても青天の霹靂だっただろう。新興デザインツールの雄としてコミュニティから熱い支持を受け、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長していた Figma が買収される —— しかもライバルである Adobe にである。かくいう筆者も、こんな展開は予想していなかった。このニュースについては様々なメディアで解説されているが、この記事では買収についてではなく「Figma の何が凄かったのか？」を、エンジニアの目線から語ってみたい。簡単に言えば Figma は真のテクノロジースタートアップであり、技術力で新たな市場を開拓した稀有な会社だったのだ。

このトピックスについて

全体に公開・2022/11/30

Marc Andreessen が「Software is eating the world」と言う少し前、あるアメリカ人のブログが話題になった。彼は —— いや、小さな映画館に集まったおよそ 150 人の観衆は —— ソフトウェアの魔法を信じていた。そのソフトウェアは「偉大なる民主化の旗手」であり、より多くの人々の可能性を拓くカギなのだと。冒頭から飛ばしてしまいましたが、こんにちは。NewsPicks の文字（もんじ）と申します。このたび「ソフトウェアと見せかけの魔法」というトピックスを始めさせていただくことになりました。お分かりの通り、このトピックスの名前は冒頭に紹介したブログから引用させて頂いています。

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