• 特集
  • 番組
  • トピックス
  • 学び
プレミアムを無料で体験
ChatGPT時代の人間の知性・機械の知性

ChatGPT時代の人間の知性・機械の知性

フォロワー1025人
22本の記事
急激にAIが進化するポストChatGPT時代に、ひとが知性として大事にする部分、AI開発で大事にする部分を考えます。
小塩 篤史のアイコン
小塩 篤史
麗澤大学 EdTech研究センター 教授
フォロワー1025人
22本の記事
急激にAIが進化するポストChatGPT時代に、ひとが知性として大事にする部分、AI開発で大事にする部分を考えます。
【GenZのたまり場合同企画】AIネイティブ世代の仕事論
全体に公開
前回ではZ世代の方々のAIへの意識について記事を書きました。 今回は、さらに進んで、AIが進化する世界の中で仕事とどのように向き合うかについて踏み込んでいきたいと思います。 AI登場で就活への意識は? 生成AIへの労働への影響については、すでに様々なところでレポートされています。言語生成ができるということは、「プログラマー」「ライター」などの文字を生成する職業には影響が大きいでしょう。また、リサーチャーやコンサルタントなどの知識の要約者にも影響があるはずです。画像生成は、イラストレーターやクリエイター全般に影響を及ぼす可能性があります。 こうした生成AIは、就活における考え方に影響したのでしょうか?お二人にキャリア観の変化についてお尋ねしました。
【AI時代の教養】AI時代に改めて未来学を問う
全体に公開
みなさんは未来学という学問分野をご存じでしょうか?読んで字のごとく未来を考えるための学問分野です。そんな分野が存在するのか?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。未来学は1970~80年代に大きな流行がありましたが、今は下火になっています。しかし、AIが社会実装されていく時代にあらためて未来学が重要であると考えています。非連続的な変化が起こりそうな時代に、未来のことを考え、備え、つくることは必須です。 以前の記事で、「教育者は未来学たれ!」と書きましたが、今回はさらに未来学について深堀したいと思います。 私自身は、AIやデータサイエンスの研究者ですが、未来学という分野にずっと関心を持って研究をしてきました。特にデータサイエンスという分野は、データという過去の蓄積から、知見を生み出す分野です。データサイエンスの中にも予測や予兆検出という分野もありますが、あくまで「過去」のデータから予測するもので、過去と現在の延長線上に未来を考える方法です。こうしたアプローチも重要ですが、延長線上ではない未来を考えておくことも重要ではないかと考え、未来学という分野に注目してきました。
【AI動向】AIに未来を考えることはできるのか?
全体に公開
前回の記事では、「ひとにやさしいAIの設計原理」について記しました。 今回はその中で、「未来視点」について書きたいと思います。 その前に、前回の記事のコメントについて、少しレスをしたいと思います。 AIを人に置き換えて、「人にやさしい人になるための原則」として読んでも違和感ありませんね。ただし、そんなにやさしい人は存在しません。なぜAIにはそこまで求めるのだろうと考えると興味深いです。 機械には、人間以上に完璧であることを求めしまう傾向はあるかもしれません。例えば、人間も運転をしていると事故を起こすことがありますが、自動運転車には基本的に事故を起こさないことを要求します。ChatGPTが誤った回答をすると、必要以上に囃し立てられました。機械の設計者としては、この期待値にどう応えるか考えると、完璧な存在を求めてしまうのかもしれません。 人の心に安易に踏み込むリスク生成AIが今回話題になっていますが、根本的な問題はそもそも人の精神という複雑な領域に安易にサービスを行う企業側に問題があるのではないでしょうか? 記事で取り上げられていた原則のようなものは常にアップデートされていくべきですが、透明性と説明責任を果たすことのできるような余力を今のスタートアップが全て持っているかというと少し怖いな、とも思いました。 上記の回答のように完璧を目指す理由が、機械の影響力が大きくなってきているからともいえます。私も医療系のAI開発に携わっており、「安全性」は最重要の課題である。 一方で昨今のスタートアップ等のトレンドは、「アジャイル」「リーン」そして「とにかくやってみる」というスタンスです。もちろん、こうした要素の重要性は否定できませんが、医療や教育など人間にかかわる分野では本来慎重さも重要な要素です。昨今のスタートアップエコシステムの中ではそうした慎重さは評価されづらいでしょう。 『優しさ』の定義が出来ない(人によって、TPOによって、何を優しく感じるかはケースバイケースなのだから)ので、人に優しいAIという発想自体が違和感しかないです。 非常に重要なご指摘だと思います。一方でおっしゃってる通り、何を優しく感じるかはケースバイケースであるということをいかにAIに導入するのかという点がやさしいAIの設計思想でもあります。現状は、「設計者が良いと思うこと」に最適化された解を提供するのがAIであり、それをいかにして人それぞれの環境や願望を反映させるか、そして、相対的に「やさしい」AIが設計可能かを考えたいというのが私の趣旨です。 新たな原則を提案するとして、そうした各国で行われている議論の肩の上に新たな原則を提示するのか、それとも全く別個のドメインの問題として議論をイチからやり直すのか、今後の連載を注視しています。 設計原則を考える際には、「ベースラインとして守られるべき原則」と「そのうえでより良いものを設計するための原則」があると思います。例えば、車の設計を考えたときに、安全性や耐久性などは、「ベースラインとして守られるべき原則」であり、各メーカーが車の設計に何を付加するかが、「そのうえでより良いものを設計するための原則」であると思います。私の提案は、後者につながるものであり、テスラが新しい車のデザインを提案しているように、新しいAIの設計原理を提案するものです。Responsable AIで議論されているような内容は、しっかり遵守したうえでの話だと考えています。 それでは、ここからAIに未来を考えることが可能か考えていきましょう
【AI動向】ChatGPTなど生成AIは単なるブームなのか?
全体に公開
*生成AIが空前のブームを引き越している中、未来を見据えて「基盤モデル(Foundation Model)」に注目しよう! 皆さんもアマラの法則というのを目にしたことがあるかもしれません。アメリカの未来学者である、ロイ・アマラは、以下のように述べました。 We tend to overestimate the effect of a technology in the short run and underestimate the effect in the long run. 「人間は、技術について短期的な影響を高く見積もり過ぎ、長期的な影響を低く見積もりすぎる」 ChatGPTがブームなのかどうかという点に関して言えば、明確にブームであると言えるでしょう。生成系AIに関して、過剰な期待をし、それを煽る人がたくさんいます。ブームであるかどうかはさして問題ではありません。AIの研究者や起業家は、すでに2016~17年にかけての「深層学習」に関連するブームを経験しており、ブームに踊らされることを経験済みだからです。ブームの中で重要なことは、まさにこのアマラの法則であす。「技術について短期的な影響を高く見積もり過ぎ、長期的な影響を低く見積もりすぎる」ことなく、しっかりと続けたものが成果を出せることを改めて感じさせてくれています。生成系AIは「深層学習」の延長戦の技術であり、ブームに踊らされず、深層学習の応用を続けた成果が大規模言語モデルとして結実しています。

NewsPicks について

SNSアカウント


関連サービス


法人・団体向けサービス


その他


© Uzabase, Inc

マイニュースに代わり
フォローを今後利用しますか