[ロンドン 5日 ロイター] - ギリシャのスタサキス経済相は5日、国際債権団が提示している最新の財政再建案について、受け入れることはできない、と表明した。ただ、妥協を交渉する用意はあるとの姿勢を示した。BBCラジオで述べた。

ギリシャ政府は、5日に期限を迎えるはずだった国際通貨基金(IMF)への融資返済を先送りすることを決定。6月中に期限を迎えるその他の返済分と合わせて、今月30日に一括返済することを要請した。

スタサキス経済相は、返済する資金はあったが、IMFから返済をまとめる案を提示されたため、受け入れることを決めた、と説明した。

経済相は、債権団との支援協議について「できるだけ早い合意を望む」と述べた。ただ、妥協を協議する用意はあるが、債権団が提示している2015年、16年の財政再建案は受け入れられないと強調した。

ユーロ圏から離脱する用意があるのか、との質問には「われわれの政府には、ユーロ圏にとどまり、よりよい条件を引き出す責務がある」とし「ギリシャはユーロ圏にとどまらなければならない」と表明した。