AI投資、首位米国10兆円 12位日本の100倍、23年
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日米比較については、この投資金額だけでなく成果面でも日米に大きな違いが見られることが過去、複数の調査で報告されています。
PwCコンサルティングの調査によれば、AI導入によるROI(投資効果)を得られている企業は、米国で5〜6割程度なのに対し、日本は2割程度に留まります。(https://www.ipa.go.jp/pressrelease/2022/press20230209.html)
また広くDXをテーマとした調査ですが「DX白書」を発行しているIPAによれば、DX取り組みの「成果が出ている」と答えた企業の割合は、米国が9割近くになる一方、日本は6割程度とのことです。(https://www.ipa.go.jp/pressrelease/2022/press20230209.html)
その他、導入・検討状況が遅れていることも様々な調査で報告されています。
投資金額の割には成果がでいているのでコスパはいいのかもしれませんが…金額も少なければ、成果も出ておらず、導入検討も遅れてしまっている、これが日本企業の現状であることを強く認識しないければいけないのだと思います。もう少し多い気もしますが、AI投資が少ないのは確かですね。
AIを活かすには、デジタル変革が進んでいることが前提だからです。業務がデジタル化され、データが蓄積されねば、AIは使えませんから。
逆にAI導入でビジネス的な効用が広がるので、デジタル化を加速しようという機運が広がることを期待します。「日本のほぼ100倍」という数字に驚き。ただ、投資するといってもアメリカを追いかけるのではなく、日本独自の「データの質」などの強みにフォーカスした投資がもっと生まれるといいなぁと思います。
日本が「データの質」という観点で独自の強みを持っていることは、国際的な競争において大きなアドバンテージになります。たとえば、日本の医療データや交通システムのデータは、非常に精密で詳細な情報を含んでおり、高い価値を持つことができます。
アメリカが技術革新の分野で積極的に投資している点は見逃せませんが、日本はアメリカの模倣ではなく、長い歴史の中で、日本の文化や社会が培ってきたユニークなデータを活用することで、異なるアプローチを展開できるはずです。
ただ技術に資金を注ぎ込むのではなく、そのデータをどのように活用し、どのような問題解決に結びつけるかという視点が重要です。国際的なデータ共有や協力体制を整えることも、日本が世界においてリーダーシップをとるためには不可欠です。このように、日本は「データの質」にフォーカスした独自の投資戦略をさらに推進することで、技術革新の分野で新たな道を切り開くことができるでしょう。これは、国内外の多様な問題に対して独自の解決策を提供し、日本の国際的な影響力をさらに高めることにも繋がります。