首相が10年ぶりの新たな中南米政策発表 持続的な経済協力提唱
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10年前に当時の安倍総理が中南米諸国に向けたメッセージをサンパウロのビジネスフォーラムで発表しましたが、私自身はその姿をステージの真横20メートル位のところで聞いていました(フォーラム主催者機関の主担当でしたので)。当時のキーワードはJUNTOS(一緒に)ということで、共に発展するというメッセージが込められていました。スピーチでは、大豆プロジェクト(ブラジル)、サーモン養殖プロジェクト(チリ)など、後に新たなビジネスを創った政府間協力などがメンションされていました。
今回のキーワードは「道のり」ということで日本と中南米の新たな道筋を示すということです。
ビジネスレベルでは、日本は中国よりはるかに古い時代から中南米には関わってきたわけですが、2000年代以降、貿易、直接投資面でも中国の存在感が増し、日本は逆にどんどん薄れています。
インフラ整備の部分でも例えばコロンビア、アルゼンチンの鉄道分野などで中国企業が勢いを増しています。モビリティの分野でも、中国BYDがブラジル企業と「一緒に」充電ステーション設置に注力しています。
https://newspicks.com/topics/jorge_takeshi_lac/posts/44?fromNews=true
民主主義の重要性を説くメッセージも時節柄重要かとは思いますが、経済・ビジネス交流活性化も拡大するという意思表示を併せ示すことも重要。
その意味では今回のメッセージは、JUNTOSを上書きするものではなく、上乗せしているつまり、ビジネス面での交流・貢献も拡大しますよ的なニュアンスを相手に印象付けて初めて成功と言えるのではないかと思います。
今回も多くの日本企業も随行しています。前回と異なり、スタートアップも見受けられるのでそのあたり、メンションしてくれたのであればいいなあと思います。
卑近な話、中南米側からすると大体の国は理念・懸念のことはある程度分かっていると・・それはそうと雇用創出に繋がる直接投資、あるいはイノベーション・インフラ整備を通じて生活を便利にしてくれるパートナーに日本はなりうるのかな?という目で見ていると思いますよ。
なお、大規模なインフラでなくても、イノベーティブな技術や、身近な困りごとを解決してくれるビジネスモデルをもたらしてくれるのであれば歓迎されるでしょうね。最近の日本外交はどこからのプッシュで動いているんだろうかと不思議に思うことがしばしば
国際協力については,日本のwinをどのようなロジックで設計しているのか,全体戦略のどこに位置付けているのか,
場当たり的バラマキであってはならない