2024/5/5

【現地視察】大谷より人気の「日本発スター」がいた

フリーランス ジャーナリスト
この記事は、日本にいると逆に見えてこない、日本のポップカルチャーの世界でのポテンシャルをお伝えする連載「Japan Rising」の最新回です。
INDEX
  • 大谷は「最新形態」にすぎない
  • 「ハイボール」で「おもてなし」
  • 大谷以上の「日本発スター」とは
  • 「最強の2人」が合わさると…

大谷は「最新形態」にすぎない

2024年は、ドジャー・スタジアムに行けば、日本カルチャーがアメリカでどれほど浸透しているかを知ることができる。
会場に入ると、何を語らずとも一目瞭然である。
(写真:Ronald Martinez/Getty Images)
というのも、言うまでもなく、ここは大谷翔平が所属するロサンゼルス・ドジャースの本拠地だからだ。
今、大谷に並ぶほど、世界で大きな存在感を持つ日本人アスリートはいないと言っていいわけで、彼がプレーするチームには、当然、その母国を想起させる多くの要素がもたらされることになる。
しかし、大谷のドジャースとワシントン・ナショナルズの対戦を観戦するためにドジャー・スタジアムで一夜を過ごした後、大谷自体は、日本のポップカルチャーを米国がより大きく受け入れるための最新の展開──おそらくエンジン──に過ぎない、ということがはっきりした。