(ブルームバーグ): ゴールドマン・サックス・グループの従業員は、五輪を観戦するためにパリでのミーティングを設定できないかとチャンスをうかがっている。

これを警戒した同社は、7月24日から8月14日の間にパリに出張する場合は、あらかじめ財務部門の承認を得る必要があると従業員にメールで伝えた。五輪観戦ばかりを目的とした出張で会社が費用を負担させられるのを阻止するためだ。

「これまでの五輪と同様、従業員にはパリ大会の期間中、支出を効果的に管理し、当社がスポンサーとなる顧客のためのイベントの調整を確実に行うよう求めている」と広報担当者は述べた。

五輪など注目度の高いイベントは、企業にとって顧客をもてなす舞台となることが多いが、従業員に会社の費用で楽しむ機会を提供することにもなる。そのため、コストに敏感な金融機関はこのようなイベントを警戒している。

パリ観光局によると、パリ五輪・パラリンピックはこの夏フランスの首都に1500万人以上の観光客やスポーツ愛好家を呼び込む可能性がある。セーヌ川で行われる開会式の水上パレードだけでも、治安上の脅威がない限り、現在のところ約30万人が参加すると予想されている。

原題:Goldman to Bankers: No Sneaky Trips to Paris During Olympics(抜粋)

--取材協力:Sridhar Natarajan.

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