ホンダEV工場に1.7兆円 カナダに建設、28年稼働
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ホンダの実質投資金額は1兆円である。迫ってくるACC-II規制の準拠、カーボンニュートラルへの道筋には一定量のBEV転換が不可欠。しかし、お寒い北米市場でBEV投資を実施しながら、持続可能な収益性を担保することは至難の業。その中で、ホンダはその両立を目指す具体的な施策を決定していることの経営姿勢を評価したい。
ホンダのEV工場の最大のライバルは電池も車体も自家生産する中国
のBYDです。
ホンダとBYDの工場がどんな様子かを見ると興味深いです。
BYDの工場はこの動画のようにhttps://bit.ly/3UAuM43、無人化工場です。使われるロボットは、最初から人間が介在しないデザインです。ロボットは全て灰色で、黄色は全くありません。
ホンダの工場は、かなりの人間が働いています。https://bit.ly/49VSU6K
プレス、溶接、塗装は無人化されていますが、エンジン、組立、検査は多数の人間が働いています。
ホンダの使うロボットは、もともと人間がやっている作業の補助として使うようにデザインされたものゆえ、完全自動化の発想とは程遠いです。よって、色が黄色の日本製のロボットです。
日中の工場を比較すると、ホンダは人間の補助のためのカスタマイズ
された単価の高いロボットを使い、BYDは最初から無人工場のために作られた汎用性のあるロボットを使っているようです。
両動画を見て、なぜファナックの業績が悪いのかが一目瞭然です。
動画を見ればどちらの工場が、価格競争になった時でも耐えられるかも見えてきます。雇用確保目的の補助金を貰えば、コスト削減できません。ホンダのEVシフトが、生命線の北米市場で目に見える形で体制を整えました。EV市場の先行きが不透明だとか早くもキャズムに入ったといわれる中で、ホンダの覚悟に迷いはないと言えそうです。
その熱量こそが、企業の魅力です。「オンタリオの誓い」と名づけ注視しようと思います。