来日中のトーマスグリーンフィールド米国連大使は18日、対北朝鮮制裁決議の履行状況を調べる国連安保理の専門家パネルが事実上廃止されることを受け、代替案を3案検討していると明らかにした。東京都内での講演で語った。

 国連安保理は3月、専門家パネルの任期延長決議案をロシアの拒否権行使により否決。パネルは今月末で活動を停止する。

 大使は、日米韓などが「パネルの重要な活動が続くようにする選択肢」を検討していると説明。(1)国連総会の下で活動(2)国連の枠外で分析・報告を継続(3)国連事務総長による関与の可能性―について協議しているという。 【時事通信社】

〔写真説明〕質問に答える米国のトーマスグリーンフィールド国連大使=18日午後、東京都港区