(ブルームバーグ): 資産家イーロン・マスク氏の人工知能(AI)スタートアップ(新興企業)、xAIは、30億-40億ドル(約4600億-6100億円)の資金調達を目指している。投資家に送信された資料で明らかになった。この取引が実現したら、同社の企業価値は180億ドルと評価される可能性がある。

約20ページのプレゼンテーション資料を含め、資金調達の可能性に関する電子メールが、シリコンバレーのベンチャー投資コミュニティーの間で出回っていると、メールを受け取った関係者1人が明らかにした。マスク氏に近い人々は、この取引に参加することへの関心を測るため、自分たちのネットワーク内で対話を行っているという。

関係者によれば、資金調達ラウンドの条件および金額はなお流動的で、今後変更される可能性がある。この取引の一部詳細については米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が先に報じていた。

プレゼンテーション資料では、xAIがマスク氏のソーシャルネットワーク「X」(旧ツイッター)の質の高いデータを使ってトレーニングできると指摘されている。データへのアクセスは、AIチャットボットを動かす技術である大規模言語モデル(LLM)を構築する上で極めて重要で、この分野でxAIは米オープンAIのような資金力のある企業に対抗することを目指している。

xAIの担当者にコメントを求めたが、返答は得られていない。

原題:Musk’s AI Startup Seeks Up to $4 Billion to Compete with OpenAI(抜粋)

--取材協力:Kurt Wagner.

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