経常収支、2月は2兆6442億円の黒字 予想下回る黒字幅
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季節調整値で見れば、前月から▲1.4兆円近くも経常黒字が減少しています。
主因は第一次所得収支の黒字幅減少と貿易収支の赤字幅拡大です。
第一次所得収支は前月が特殊要因で上振れしていましたので、そこからの反動減が主因だと思います。
一方の貿易赤字拡大は、中国の春節や一部自動車メーカーの生産停止などの影響で輸出が大きく落ち込んだ影響が大きいでしょう。
このため、3月以降は輸出金額の持ち直しが期待されます。
しかし一方で、足元の地政学リスクの高まりで原油価格が上昇していますので、貿易赤字が縮小するかは微妙な状況だと思います。国際収支統計は、先行して発表されていた貿易統計の数字からかなり精度の高い予測ができそうに思うのですが、プロの方の事前予測が約5千億円も外れてしまうのはなぜなのでしょう。貿易統計ではカバーされていない第一次所得収支が予想よりも小さかったからなのでしょうか。
2月の経常収支は2兆6442億円の黒字。ロイター事前予測よりは黒字幅は下回ったとのことです。
発表はこちらです。
・令和6年2月中 国際収支状況(速報)の概要
https://www.mof.go.jp/policy/international_policy/reference/balance_of_payments/preliminary/pg202402.htm