昔はポロリもあったのに…ドラマ『ふてほど』の舞台にもなったテレビ局「コンプラ強化」の「情けない現場」
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コンプラがテレビを衰退させたわけではありません。マスから個への流れがそうさせただけです。
インターネットで昔に比べて「情報へのアクセス」が容易になったことで“みんなが好きなもの”ではなく“自分が好きなもの”へアクセスするのが容易になり、さらにSNSなどで“自分が好きなものを好きな人とのつながり”を作ることもまた容易になったことで、「ニッチな好みの発見と強化」がなされてきたのです。それによって、マスの価値が失われました。
同じ時間に同じ箱で同じコンテンツを数百万人が見るという、まさにマス向け装置であるテレビというメディアは、マス向けだからこそコンプラを気にすべき存在であり、衰退せざるを得なかったわけです。
テレビ局はマス向け装置ではあるものの無理やり個に合わせようと「世代別の視聴率」を重視した番組を作ったり(水曜日のダウンタウンが“全世帯視聴率は気にしてない”という話などは有名です)TVerでニッチの発見をやりやすくしたり対応しています。しかし、そもそもテレビの強みはマスです。マスに強いものをニッチにあわせるのは苦しかろうというのは仕方ありません。テレビ局を衰退させる要因がネットとコンプラ。前者は取り組まな過ぎた自殺、後者は取り組み過ぎの自殺に見えます。そして前者はいま対応に本腰を入れているが、後者はますます悪化している。スポンサーがぁとか世間がぁとか言う前に、自らの経営判断の問題に見えます。