【実践編】「謎のリーダー塾」で育てる、超チームビルド術
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「1億総コンプラ違反」時代の今、あちこちの企業では「新任管理職研修」みたいなスケジュールの中に、コンプライアンス研修も組み込まれているのではないでしょうか。
もっとも、その多くは座学、ないしはPCで機械的な試験をあっさりやってはい終了、みたいな感じかなと思います。
そんなヌルいリーダー研修とは全く異なる、自然界で徹底的にリーダーに必要なスキルを鍛える「養成プログラム」があると聞いて、軽井沢まで行ってきましたが、極寒かつ室内は雨漏りもする施設。
自然と愚痴の1つも言いたくなる環境で、どのようにリーダーに必要なスキル、ひいてはコンプラ違反を犯さない組織づくりに欠かせない能力を鍛えるのかを見てきました。
最後まで読むと、アウトドアでやる意味が見事に分かります。ぜひご覧ください。管理職の負荷が増大している中、なかなか言いづらいですが、組織文化を強くするのも弱くするのもリーダー次第、だと思います。
良いリーダーとは、“成果”を出すだけでなく、組織にとって必要な“文化”を作っていける人です。逆にダメなリーダーは、組織に悪影響を与える文化を簡単に作ってしまいます。
だからこそ変な人をリーダーにしてしまうと組織が壊れていくリスクがあり、いくら実績を出したからといって、その人の人となりや信頼できる人材かどうかを見極める前に安易にリーダーに抜擢しない方が中長期的に見て良いのではないかと思います。書いてあることは平易ですが、これをやるのは結構難しいと思います。
例えば、良いリーダーの条件にある「言語化」。
リーダースキルというより、ビジネスパーソンとしてのOSでありポータブルスキル。以下の4つができる事が必要で、実は簡単ではない相当のスキル。
❶知識や物事を、部分と全体の関係として構造的に理解する力
❷前提や言葉の定義を揃える力
❸抽象度を上げ下げする力(例えたり、言い換えたり)
❹主観と客観を区別する力
そのうえで、リーダーとして、ある意味で「先生」として説いていく必要があります。威勢のいい掛け声だけでは人は動きません。
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なお、個人不正オンパレードwwwの中国にて400人規模の会社に駐在・統括したとき、毎年2回は必ず全社員参加型のコンプラ研修を実施していました。
「コンプラ遵守は自分を守るためのもの」であることを、毎回毎回いく度となく繰り返し、「私の言葉」を「私の声」で発信しました。
「不正をして得をするより、違犯によって被る損失の方が大きい」。これを理屈と感情(家族が不幸になるよ的な)に訴える形でメッセージを送りました。
また、ある時は現場作業長・係長以上を全員集合させ「意思を伝え、合意し、協調する事の難しさ」を研修したことがあります。
具体的には次の通りです。
〇ある限定されたスペースの中に全員を入室させる
〇2人1組のペアになり、1人が目隠しする。
〇他ペアにぶつからないよう、各ペアは目隠しをしていない1人が目隠しをしたもう1人を「言葉で」誘導しながら移動する。
〇他ペアにぶつかったら負け。
子供じみたゲームですしコンプラ遵守にどこまで役立ったのか分かりませんが、ナショナスタッフにとってコミュニケーションの難しさを知る良い機会だったようです(想定以上に好評でした)
※私は財務屋です。駐在時のみコーポレート全体の部門長、会社社長をやっただけです。念のため。