日銀がマイナス金利解除 「普通の金融政策」に戻っても、残された「普通でないもの」【播摩卓士の経済コラム】
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注目のコメント
激変緩和措置としては、まあ致し方ないといったと思います。日銀と政府の協定が守られなかったことに根本的な原因があります。協定とは、日銀は異次元の金融緩和を実施する、政府は成長戦略を実現する、です。政府の成長戦略は、インバウンド、TSMCなどの対内直接投資、だけは実現しました。外は全くダメな状態です。困っている人が多くいるにもかかわらず、業界保護のために相乗りタクシーを禁止するのは、いくら何でも問題があります。世界を見渡しても、そんな国は日本だけです。
だからといって、経済が普通に戻る前に金融政策を無理やり普通にしようとすると、また元の木阿弥になりかねないでしょう。
あれだけ金融引き締めしてきた米国でさえ、FRBのバランスシートはそこまで大きく減らしていません。肥大化したバランスシートをどうするかという点に触れています。他の記事ではマイナス金利やYCC撤廃ばかりだったので助かります。
ですが、国債やETF保有額が対GDP比で高すぎるからといってすぐに問題になるわけではありません。むしろ、その売却を検討することさえマイナスに働く状況なので、記事にもあるように「気の遠くなるような神経戦」になるでしょうね。