2024/3/23

【教養】私たちは「フォント」について何も知らない

NewsPicks編集部
日ごろ慣れ親しんでいながら、実はよく知らない存在──それが「フォント(書体)」だ。
Wordで文書を作成するとき、フォントを選ぼうとすると、いくらスクロールしても選択肢のリストが終わらない。一体どうやって使い分ければいいのか、戸惑ったこともあるだろう。
そんな、謎多きフォントの裏側に、どのようなデザイン上の思想が込められているのかを余すところなく解き明かした話題の1冊が、『明朝体の教室』(Book&Design)だ。
著者は、フォント界のレジェンドである、書体設計士の鳥海修さん。macOSの標準日本語フォントである「ヒラギノ」ほか、数々の名フォントを生みだした「字游工房」の創立者のひとりだ。
今回の「今週の1冊」では、鳥海さんの案内で、奥深きフォントの世界に分け入ってみよう。
INDEX
  • 文字の印象は「錯視」に左右される
  • 文字の「キャラ」が生みだす世界観
  • フォントの個性は「かな」に出る
  • 「ミンハラ」におびえる若者たち