2024/3/25

辻愛沙子の「ちゃんとしない」暮らしと、住まい選び4つのポイント

NewsPicks Brand Design / NewsPicks for WE Senior Editor
ビジネスの第一線を走り続けるあの人は、「暮らし」や「住まい」にどんなこだわりを持っているのか?

音声番組「LIFE TALK -ビジネスリーダーが語る「暮らしの哲学」-」は、ビジネスリーダーをゲストに、暮らしにおける価値とその見極め方を問い直すトーク番組です。

今回のゲストは、クリエイティブディレクターの辻愛沙子さん。自身の特性であるADHDと向き合った生活の工夫や「不便でも最優先」だという住まい選びのポイントを聞きました。

Q1. 辻さんならではの暮らしの工夫は?

ADHDで悩んでいるので、日常のいろんな面に組み込んでいます。

白木 ADHD対策として、どんな暮らしの工夫をされているのでしょうか?
 片付けの基本って「しまう」じゃないですか。でも、しまうって、見える範囲から消えるってことなんです。
 ADHDの人って、目に届かない範囲のものは「なかったこと」になっちゃうんですよ。なので、基本的には目に見えるところに置かなきゃいけない。でも、そうすると散らかって見えてしまう。
 だから家具のレイアウトを考えて、いかに散らかっていないように見せつつ、必要なものを目の届く範囲に置くかを工夫しています。
 たとえば「鍵は絶対に玄関のここに置く」と決めていても、置けないことが大いにあるんです。だから、家に帰ってきたら絶対通る動線に、3カ所くらい鍵を置く場所を作っています。
 1個目で置き忘れても、2個目に。2個目で置き忘れても3個目に置けばいい、というふうに。
 スマホもチェーンをつけたり対策はしているんですけど、とにかく物を失くすのが日常茶飯事。自分が困るものはもうしょうがないんです。
 ただ、領収書を失くしたりすると他人の時間を奪ってしまうので、迷惑を掛けないようになんとか頑張りたいと思っています。

Q2. 住まい選びで大切にしていることは?

4つあります。まずは「天井高」です。

白木 天井の高さ、大事ですね。
 天井が高い物件ってなかなかないので、粘って探します。外国の方が多いマンションに多かったりしますね。
白木 なぜ天井高へのこだわりが強いのでしょうか?
 私が今住んでいるところは賃貸なんですけど、原状復帰できる形で床を全部張り替えているんです。壁も変えようと思えば変えられる。でも、天井高だけはどうしようもない。
 天井の高い物件って、棚もちょっと高くて若干バスタオルが取りづらくて毎回落ちてくるとか、空調が効きにくいとか、多少の不便さはあります。
 デメリットはあっても、部屋の中にいるときの居心地の良さが最優先です。
白木 後から変えられない条件を押さえるということですね。床や壁は、頻繁に模様替えするんですか?
 いえ、床は自分で貼ったんですが、もうめっちゃ大変で。だから頻繁には変えませんね。
 あと、これはみんな気にするポイントだと思いつつ、私はビビりなので……