[ブリュッセル 14日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は14日、NATO加盟国はロシアの侵攻を受けているウクライナに対する支援を行うための経済力を持っているにもかかわらず十分なことを行っていないとし、各国に対し「政治的決断」を呼びかけた。

ストルテンベルグ事務総長はブリュッセルのNATO本部で記者団に対し「NATO加盟国による前例のない支援によって、ウクライナは独立国家として存続している」とした上で、NATO加盟国が十分な弾薬を供給していないことが戦況に影響を及ぼしていると指摘。ロシア軍に進軍を許している理由の一つになっていると述べた。

その上で「われわれにはウクライナに必要な支援を提供する能力も経済力もある。ウクライナに対する支援を優先する決断を下すのは政治的意志の問題だ」と語った。

また、ロシア制圧下にあるウクライナの地域でロシアが選挙を実施すれば、法律に違反するとの考えも示した。