GDP改定はプラス転換、景気後退入り回避-日銀正常化へ追い風
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法人企業統計季報の織り込みで、設備投資が上方修正されましたが、民間在庫と個人消費の下方修正により思ったほど上方修正されなかった印象です。
民間在庫の下方修正は翌期のGDPにはプラス要因となりますが、1-3月期は地震の影響や自動車生産停止などの影響でマイナス成長は免れないでしょう。
なお、政府がデフレ脱却宣言を模索しているようですが、この程度の上方修正ではGDPギャッププラス微妙となりますので、デフレ脱却4指標に基づく早期のデフレ脱却宣言は難しいのではと思います。大きく変わったのは設備投資だけで、ほぼ事前予想通りの上方修正といえます。一次速報値では「内需が総崩れ」でしたが、今回の二次速報値では、設備投資は上向きに変わりましたが、個人消費が弱すぎるという問題点は解消されていません。
プラス成長への転換は予想どおりですが、エコノミストの方々の多くが1%程度のプラスを予想されていたことからしますと、力不足の数字です。実質ベースの家計消費の減少が重たいですね。
マイナス金利解除は、本当に「既定路線」なのでしょうか。日銀が、大幅な賃上げと実質賃金の増加が来年以降も持続する「未来図」が描けないと、出口の「完了」までに時間がかかりそうです。