国債購入、規模明示へ=YCC撤廃、新「量的」枠組み―円滑な緩和正常化で・日銀検討
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世界中の中央銀行は、どう金融政策を運営するかは「データ次第」だと常に強調します。しかし。日銀はデータに関わらず、利上げする意思を固めたように見えます。この1-3月期もGDPはマイナス成長となる可能性が高く、これで3四半期連続のマイナス成長です。利上げすると、長期金利は横ばいのままで、企業の借入金利は既に相応に上がっており、影響はほとんどないと見込まれます。しかし、短期金利は上がるため、変動の住宅ローン金利は利上げ幅に応じて上がると見込まれます。
もともとYCCも1%をめどとしており、実際の10年債利回りもその範囲内で収まって形骸化してましたからね。
YCC撤廃が独り歩きして市場の混乱をもたらさないように量を前面に出すということでしょう。ザックリ言うと、いったんは、2013~15年の量的質的金融緩和政策に戻すという考え方ですね。一気に緩和を止めるのは、危険ですから。
勘違いしやすいのですが、「長短金利操作(YCC)」は、①長期金利を「0%程度」に誘導することと、②日銀当座預金マイナス0.1%金利にすること、の2つを意味します。マイナス金利を解除すれば、長「短」金利操作も撤廃となります。
月6兆円、年72兆円の買入れ額は、大きく見えます。しかし、日銀保有国債の満期償還の分を差し引いた純増額を見る必要があります。純増額は、買入れ額の 半分くらいになりましょうか。