女性の働きやすさ、日本は29カ国中27位 英誌エコノミスト
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この手のランキングは色々と読み方に注意が必要で、ランキングそのものより計上した内訳を見るのが大事です。とは前置きするものの、この評価は妥当と言わざるを得ない数字が並びます。
記事でも触れられていますが、まず大きく影響したのが「女性管理職の割合」で最下位、そしてもう1つは女性役員の割合、更に性別の平均賃金も指摘されています。
これらは以前から問題視されており、また相互に相関し合う問題です。未だに扶養制度などが制度的に残っていること、社会的キャリアで存在する差が埋められていないことなどが原因となっているのではないでしょうか。
これを「女性の意欲」などと語る向きもありますが、労働基準法上の女性保護規定(女性は深夜残業をしない、など労働上の扱いが異なった)が撤廃されたのは1999年。25年というと長いかもしれませんが、その時の新卒世代がやっと役員などになる時代が今、ということです。法律によりすぐに待遇が改善されたわけではありませんから、この影響を早期に是正しようとするならかなり強力なキャリア上のアクションが必要ですが、「男性差別」などを理由に、男性中心社会が持続されてしまっているのが今の日本です。
皮肉にも、この手のランキングで下位にある日本・韓国で少子高齢化が進んでいる、というのは、因果関係では明らかでないにしても何かしらの相関はあると言えるでしょう。
注目のコメント
政界、ビジネス界における議員、管理職が少ないから…
今のシステムだとそうなるし、女性が参画出来る状況を創らないとですね。気持ちだけでは無理です。
各界トップの意思が必要で、女性の能力、事業発展への貢献価値は分かり切っていること。やらないとね。
Bリーグでは、理事15名中、8名が女性。女性管理職は、30%超え。50%までは自然と引き上がるのでは。労働人口の急速な減少のなかでここまで女性の役員・管理職が少ないのは本当に社会の損失。ただ外部からの登用や内部からの育成に積極的に取り組む企業は増えています。この変化の兆しをしっかり結果に結びつけたいですよね。
全体順位に影響が大きいのは、企業における役員、管理職の女性割合、そして、政治家における女性割合との事です。
身の回りの事で言えば、保育園の待機児童問題などは10年前と比べて改善した実感がありますが、既得権(あえてそう言いたい)層はなかなか変わらない。
このまま世代が入れ替わるまで順位は低下推移なんでしょうか。