2024/3/7

【解説】1000万円突破のビットコイン、怒涛の上昇は「本物」か

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INDEX
  • 2年以上ぶりの「過去最高値」
  • ビットコインETFが相場を牽引
  • 「急騰と暴落」の繰り返し
  • 「暗黒の2022年」を乗り越えて
  • ブラックロック、本気を出す

2年以上ぶりの「過去最高値」

3月5日、ビットコインは2年以上ぶりに過去最高値を更新した。
もっとも、多くの投資家が利益確定の機会を狙った結果なのか、最高値にとどまったのはごく短い間だった。
ニューヨークの5日午前10時過ぎ、ビットコインは2.5%急騰し、6万9191.95ドル(約1030万円)をつけたが、その直後に反転。一時は最高値を14%下回る5万9317.16ドルまで急落した。
「これまでにビットコインを購入したほぼすべての人が利益を得ていることを考えると、かなりの利益確定売りが出た可能性は高い
そう話すのは、暗号資産ファンドSplit Capitalの創設者であるザヒール・エブティカー氏だ。
5日の不安定な価格変動は、高騰と急落を行き来するビットコインの性質を表す、最新の事例と言えるだろう。
ビットコインの直近の高騰は、デリバティブ市場の強気な賭けによって誘発されたものだ。かつてのデリバティブ市場では、永久先物などの商品で、ポジションの100倍ものレバレッジを得ることもできた。
しかし、ビットコイン相場が反転して急落した結果、こうした強気のポジションは、あっという間に無に帰した。
暗号資産データ分析会社コイングラスの見積もりによると、その総額は8億ドル以上になるという。
Bloomberg

ビットコインETFが相場を牽引

ともあれ、今年に入ってから、ビットコインは息をのむような復活を遂げている。