2024/3/7

【要注目】AIで究極のエンタメを育てる「Inkitt」の野望

配信メディア【有料】
NewsPicksでは平日の毎日、世界のトレンドの背景を追う連載シリーズを開始しています。木曜日は「The Next Big Thing(次のテクノロジー)」です。
INDEX
  • 素人作家×AI=大ヒット
  • 3700万ドル調達の背景
  • 「読書離れ」を逆手にとった
  • 作品にA/Bテストをかけまくる
  • 目指すは「新しい才能の発掘」
  • すべてをAIには書かせない

素人作家×AI=大ヒット

誰もが心の中に「物語」を持っている──
そんな、あらゆる人々の物語の中から、AIによって最も強力なコンテンツを選び、大ベストセラーに変えようとしているスタートアップがある。
Inkitt(インキット)だ。
(Inkitt)
同社は、将来的には21世紀の新たな「ディズニー」構築を目指している。
そして今、その野望に向けて3700万ドルの資金を調達した。
社名を冠したアプリ「Inkitt」は、素人作家が自分の作品を発表できるプラットフォームだ。
その中から、AIとデータサイエンスを駆使して、最もヒットしそうだと思われるものを選んで手を加え、第2のアプリである「Galatea(ガラテア)」で配信・販売する。
このビジネスはすでに3300万人のユーザーを獲得し、数十冊のベストセラーを生み出しているという。
今回調達した新たな資金(シリーズC)は、同社が制作するコンテンツの拡大に活用される予定だ。
(Generated by Midjourney)