(ブルームバーグ): アクティビスト(物言う株主)として知られる村上世彰氏次女の村上玲氏らが4日、創業初期のスタートアップに投資するベンチャーキャピタル(VC)「Kazea Capital」を設立すると発表した。主に東南アジアや中東のテクノロジー企業などを対象とする。

ベンチャーパートナーとなる村上玲氏らが同日、都内で記者会見を開いて明らかにした。4月に設立を予定しており、資金規模はその時点で公表する方針。村上家のファミリーオフィスの資金を活用する。グローバルなVCでの経験のあるメンバーが運用を行うという。

投資対象は、東南アジアや中東のフィンテックや人工知能(AI)関連の事業を手がける企業などとする。日本の投資家と海外のスタートアップとの関わりを強化、促進させることが狙い。

村上玲氏によると、東南アジアには数多くの有望なスタートアップがあるものの、大規模な新規株式公開(IPO)のチャンスや、買収提案を受けることのできる機会が少ないという。一方で、日系企業は同地域への投資に意欲的で、投資先を日本企業に紹介するなど「橋渡しをしていきたい」と述べた。

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