2024/3/5

【解剖】マイクロソフト、AI帝国を動かす「最先端マシン」の威力

NewsPicks 副編集長
たった1年で、6兆円。1日にすると、160億円。
マイクロソフトが、これだけの巨額のカネを投じるものがある。
データセンターだ
ChatGPT」も、ワードやエクセルで使える「Copilot(コパイロット)」も、マイクロソフトのデータセンターで動いている。
大量の電力を食い散らかし、すさまじい熱を放出しながら、疲れ知らずのコンピューターたちがせっせと働くのだ。
時価総額が3兆ドル(約450兆円)を突破し、マイクロソフトは世界トップの座を手にした。
2019年、AIスタートアップのOpenAIと提携し、彼らのAIモデルを提供するクラウドビジネスを急成長させてきた。
そして今、Copilotも次なる稼ぎ頭に育てようとしている。
投資家たちは、AIを“稼げるもの”に仕立てたことを高く評価したのだ。
この裏側には、AIインフラの開発競争がある。米半導体大手、エヌビディアの株価が急上昇を続けるのは、そのためだ。
マイクロソフトがAI最強企業と呼ばれる理由は、そのインフラの強さにもある。AI帝国の知られざる「心臓部」を解剖する。
INDEX
  • データセンター投資が最高潮に
  • 「Copilot」でクラウドが育つ
  • AIでインフラが「限界突破」
  • GPU不足の「心配はない」
  • AI半導体チップ、初の自社開発
  • アツアツのサーバー、どう冷やす?
  • エヌビディアはあくまで「選択肢」

データセンター投資が最高潮に