1月の鉱工業生産、7.5%低下 基調判断を下方修正
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2月の経産省試算値や3月予測指数で延長すると、1-3月期は▲前期比5.7%と試算されます。
鉱工業生産の前期比は実質GDP成長率と連動性が高いことからすれば、1-3月期の経済成長率は3四半期連続マイナス成長の可能性が高まったと言えるでしょう。
ただ、在庫循環を示す1月の出荷・在庫バランス(出荷前年比ー在庫前年比)を計算すると、鉱工業全体ではマイナスに転じたものの、電子部品デバイス工業については出荷が前年比プラスに転じたこと等からプラス幅を拡大させており、半導体の在庫調整が進展していることもうかがえます。生産・出荷の停止に至った自動車メーカーがありましたし、能登の地震の影響もありますので1月の落ち込みは大方の予想通りでしょうが、落ち込み幅は予想以上かもしれませんね・・・ このところ一進一退の感がある製造業ですが、2月は改善するとしても、厳さを感じる動きです。