資金調達の「質」を問い直せ。スタートアップが選ぶべきCVCの条件
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投資家側のスタートアップへの明確な価値が問われているのは通常のVCだけではなくCVCであっても同じです。ふわっとした「事業シナジーの提供」ではなくて、戦略からプロセスまで落とし込まれ、ヒトとカネが明確になっている協業計画のような具体的な価値貢献案が重要です。
単純化すると、起業家はそういった具体的な話がないCVCから出資を受けるのはお勧めしませんし、CVC側はそういった具体的な話を求めない/好まない起業家への出資には慎重になるべきです。この半年、東芝テックCVCを率いる鳥井敦さんとお話しする中でいつも出てきたのが「スタートアップ経営者の参考になるような情報発信をしたい」ということです。
この10年でCVCの数は大幅に増え、スタートアップの資金調達の幅は確実に広がっています。
その一方で、CVCのスタンスは千差万別ゆえに、スタートアップにとってはどこと組むかを見極める難易度が増しているほか、CVCとどう組むか、さらには数ある資金調達手段の中でCVCがベストなのかも慎重に検討しなくてはなりません。
そういったことを考えるためのヒントを提供するには、CVC、VC、スタートアップの三者がざっくばらんに本音を語り合うのが良いのでは、ということで、東芝テックCVCの鳥井さん、元DNX Venturesの中垣徹二郎さん、セーフィー代表の佐渡島隆平さんに出演いただき、「スタートアップが選ぶべきCVCの条件」というテーマでそれぞれの立場から本音を話していただきました。
鼎談は御三方の話が止まらなくなるほど盛り上がり、まとめるのが大変でしたが(笑)、とても学びの多い内容になっていると思います。
スタートアップ関係者をはじめ多くの方に見ていただけると幸いです。CVCからの投資に限らず、スタートアップにとって大手との事業提携においては双方が最適な座組みを組めるように、(焦らず)借入も活用しながら粘り強く戦っていくという姿勢が、まさに本質だなと感じました。一つ一つの事業提携、連携のインパクトが大きいので焦らず長く続く組み方を模索する、それができるCFマネジメントをするが何より重要ですね。