Ahead of South Carolina primary, Trump says he strongly supports IVF after Alabama court ruling

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• 前嶋 和弘

  上智大学 総合グローバル学部教授（現代アメリカ政治外交）

  ・2024年02月25日

  一気に政治化してしまった凍結保存の受精卵・杯（IVF＝in vitro fertilization）を「子ども」として扱うアラバマ州裁判の判断。サウスカロライナ州予備選を前にトランプは「体外受精の利用可能性を強く支持する」と防波堤。
  
  不妊治療クリニックの場合、機器の故障で胚が失われたり、治療終了後に余剰分を廃棄の場合、法的責任を問われる可能性があるため、アラバマ州内のクリニックは新規受け入れを停止。「宗教保守に左右される判事を送り込み、中絶を州の判断に戻させたトランプのせい」とリベラル派は批判。
  
  民主党側にとって中絶などの女性の権利は今年の選挙でも最大の争点になるとみられています。「生命は受精の段階から始まる」という宗教保守の指摘をトランプとしては無視はできないのですが、宗教保守にも濃淡があり、どう対応するか難しいところ。