若い男性たちを「容姿改善」に執着させる不穏なバイラルトレンドとは
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自分の見栄えを最大限高めたいという男性側の「ルックスマックス」現象。この外見改善のトレンドは、日本風にいうと「スト値上げ」。SNSの影響は間違いなくあるでしょうね。
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これって縦型動画の構造上の問題もあると思います。画角的に範囲が狭くなるので、どうしても縦型動画で映える映像は「個人」や「単体」の動画になります。「飯テロ」や「踊ってみた」「メイク系」動画などが表現として映えますが、複数人のトークや場面展開などには向きません。個人の動画の中で、顔や肉体の表現がアルゴリズム的に取り上げられることが多くなり、ルックスマックスがトレンドになってしまうという背景があると思います。
最終目標は「性的市場価値を高めること」。昔から女性達を悩ませてきた、ルックスマックス(外見重視型思考)。こういったコンテンツに夢中になる男性たちが「理想の顔」を追い求めてSNSに沼っていき、美容整形、ダイエット、化粧などにはまっていく。一度「ハードマックス」コンテンツをSNSで見始めると、ユーザーは、ほんの数十分で、ヘイトスピーチや外見重視を促す動画にさらされるそう。
性的価値が高いとされる外見の美しさは一時のモノ。
SNSに触れる時間が長くなると、こういったことに無意識にはまりやすいことに気がつかないと不幸になってしまいますね。プロパガンダ的にアルゴリズムでトレンドが無理やり形成される現象は気になっています。
学生たちの話を聞いていてもTikTokで同じコンテンツに行き着き共通体験として自然と話題にしていたりします。
かく言う僕も、ダイエット系のコンテンツがYouTubeでたまたま流れてきて深掘りしているところでした。ファッショントレンドがメンズもこれからより細身にシフトしていきそうであることから、より注目を浴びやすくなるのではないかと思います。
アルゴリズムで評価されやすくなるとコンテンツを作る側もどんどんその領域に投下する。これは視聴率を取りやすい方向にテレビ番組が流れやすいのと似ているようで、民放のように法律や自主規制に縛られないところから始末に終えません。
NewsPicksみたいな媒体で様々な立場からの意見を見聞きして自身の考え方や偏りをメタ認知するのがひとつの解決策になると思います。
