[東京 20日 ロイター] - アウトドア用品大手のスノーピークは20日、MBO(経営陣が参加する買収)により株式を非公開化すると発表した。米国のプライベート・エクイティ会社、ベイン・キャピタルが設立した会社が1株1250円でTOB(公開買い付け)を実施する。買い付けは21日から4月12日まで。

スノーピークはTOBへの応募推奨を決議。山井太会長兼社長、山井氏の一部親族やその資産管理会社はTOBには応じず、少数株主から強制的に株式を買い取るスクイーズアウト完了を条件に公開買付者をスノーピークの親会社として株式交換を実施する。TOB成立後も山井氏は代表取締役社長として引き続き経営にあたる。

コロナ禍で拡大した国内のアウトドア需要の高まりが一巡、長期的な成長市場として海外市場の強化を図るが、短期的に利益水準の低下などを招き株主に悪影響を及ぼす可能性もあるとし、非公開化した上で、機動的かつ柔軟な意思決定を可能とするという。

スノーピークが2月に発表した2023年12月期の連結純利益は、前年比99.9%減の100万円だった。