Doyinsola Oladipo

[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米ホテル大手ヒルトン・ワールドワイドとマリオット・インターナショナル、旅行予約サイトの米エクスペディアは新型コロナウイルス禍後の「リベンジ旅行」に業界全体が沸いた過去数年間に続き、今年は需要の伸びが鈍化すると見込んでいる。

3社を含む旅行関連会社が示した2024年通期の利益見通しは市場予想を下回り、投資家の失望感を誘った。

マリオットは1室当たりの収益力を示すRevPARが24年通年で3─5%伸びると予想。23年は約15%急成長した。

同様に、ヒルトンも24年のRevPARが2─4%増となり、23年の12.6%増から減速すると見込む。

マリオットとヒルトンの株価は、年初からそれぞれ3.4%と3.3%上昇。23年は51.46%と44.10%の大幅高を演じた。

商業不動産分析会社コースターによると、米ホテル業界の客室平均単価(ADR)とRevPARは23年に過去最高を付けたが、今年は更新できないかもしれない。

トゥルーイストの株式アナリスト、パトリック・スコールズ氏は「ホテル業界にとって24年は、19年以来の正常な年になるだろう」と指摘。中国市場が唯一、出遅れを取り戻す必要があるとした。