三菱UFJ、ウェルスナビに150億円出資 資産形成で連携
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顧客カテゴリーでいうとシニア富裕層・準富裕層のストック取込みは大手証券や信託銀行、外資系PB等が競争を激しくする一方、資産形成層のキャッシュフロー取込みはSBI証券・楽天証券の2強が寡占する方向に勝負が決まりつつあるように見受けられます。
三菱UFJとしては、三菱UFJアセットの低コスト投信で資産形成層のキャッシュフローは取り込んでいるものの、低コストゆえに収益性は厳しいことに加え、傘下のauカブコム証券のみでは太刀打ちできないと判断し、ウェルスナビとの連携で資産形成層のキャッシュフロー取込みにおける収益性成長可能性に厚みをもたせたいとの判断でしょうか。
個人的にはこれからの資産運用ビジネスのスイートゾーンは、競争が激しい割に収益性が限定的な資産形成層ではなく、シニア準富裕層以下(マスアフルエント層)が預貯金においているストック資産の取り込みであり、そこでカギとなるのは地銀・信金等の対面預金取り扱い金融機関との連携だと考えています。三菱UFJ銀行は複数の自社グループ商品を販売していますが、マネーキャンバスでも提携しているウェルスナビ(一般的な市場ポートフォリオ)に出資することになったようです。対面はGRAN GOAL、オンラインはウェルスナビに寄せるのでしょうか?
MiraiValueやスマラップでとれなかった三菱UFJダイレクトの口座が開けば貯蓄から資産形成の重要なモデルケースになりそうです。(NISA口座を含めてグループ外に流出しますが)
■自社ロボアド:MiraiValue
三菱UFJモルガン・スタンレー証券がQuantifeed(フランクリンテンプルトン子会社)のエンジンで構築して銀行から証券仲介
■自社ファンドラップ
三菱UFJ国際投信の公募投信スマラップをネットと窓販で提供
■GRAN GOAL
期待リターンを自前(?)で推計しながら顧客ごとに対面で細かくポートフォリオを提案