Bhanvi Satija

[12日 ロイター] - 米製薬会社ギリアド・サイエンシズは同業シマベー・セラピューティクスを43億ドルで買収することで合意した。大ヒットの可能性がある肝疾患治験薬を得る。

LSEGのデータによれば、シマベーの主力治験薬「seladelpar」は承認されれば2029年までに19億ドルの売り上げが見込まれる。

BMOキャピタル・マーケッツのアナリスト、エバン・セイガーマン氏は「(ギリアドが)中核のエイズウイルス(HIV)事業以外で成長ストーリーを描き続けるのに役立つ」と述べた。

米食品医薬品局(FDA)はseladelparについて、慢性炎症性肝疾患の一種である原発性胆汁性胆管炎の治療薬として審査。決定は8月14日までに予定されている。

ギリアドによると、今回の買収でウイルス性肝炎治療薬を含む同社の肝疾患治療薬ポートフォリオを補完する。

買収は第1・四半期中に完了する見込みで、ギリアドの25年利益にとって中立となる。