Maria Martinez

[ベルリン 6日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が6日発表した2023年12月の鉱工業受注指数(季節・日数調整済み)は前月比8.9%上昇と、2020年6月以来最大の伸びを記録した。「例外的に」多い航空機の受注が寄与した。

ロイターがまとめたアナリストの予想は横ばいだった。

航空機、船舶、鉄道を含む「その他の車両建造」の受注が前月比110.9%増加した。

金属製品製造(18.0%増)と電気機器製造(38.7%増)の大型受注も押し上げ要因となった。

ただコメルツ銀行のシニア・エコノミスト、ラルフ・ソルヴェーン氏は、異例に多い大口受注は短期的に生産にほとんど影響を与えないと指摘。大型受注を除けば2.2%の減少になるとし「ドイツ経済の好転が見込めないことを改めて示した」と述べた。

重要分野の自動車産業(14.7%減)、機械工学(5.3%減)、化学産業(3.7%減)で受注が軒並み減少した。

月単位の変動をならした10─12月の受注は前の3カ月を0.1%上回った。

12月の国内受注は前月比9.4%増加した。

海外からの受注は8.5%増加。ユーロ圏からの受注が34.5%増加する一方、ユーロ圏以外からの受注は7.5%減少した。

2023年は日数調整済みで前年比5.9%減少した。