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[ロンドン 5日 ロイター] - ロシアのインターネット検索大手ヤンデックスの親会社であるオランダのヤンデックスNVは、ロシア事業を4750億ルーブル(52億1000万ドル)で同国の投資家グループに売却することで合意した。ロシア事業撤退の規模としてはウクライナ侵攻以降で最大となる。

事業を取得する投資家グループには、石油大手ルクオイルが最終的に保有するファンドなどが含まれる。ヤンデックスはかつてグローバル企業になる可能性があるとされた数少ないロシア企業の1社だったが、完全にロシアの所有下に入ることになった。

ロシア政府はヤンデックスNVからロシア事業を分離・独立させるため、約1年半にわたってヤンデックスと協議してきた。

ヤンデックスNVは事業売却価格について、「公正価値に対する少なくとも50%の強制的なディスカウント」を反映していると説明した。

ロシア政府は撤退する外国企業に資産を半値で売却することを義務付けている。