東大の友人とスタートアップ起業「ソフトウェア開発を安全に」
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仕事は時代で作られる
東大に入学した直後から、デザインサークルで実社会とつながった豊田さん。当時は珍しかったスタートアップへの長期インターンから、UIデザインやWebデザインの仕事を始める。任された仕事は、「デジタルの使い勝手の良さ」といい、時代が求めた内容だ。
東大で同じように長期インターンをしていたクラスメートが、後に起業仲間となる。専門の宇宙工学とはまったく別の世界だったが、2人が手がけるのは、豊田さんが「世界の主役」だと語るソフトウエア開発者のためのセキュリティーサービスである。これもデジタルサービスが普及したいま、生活やビジネスの生命線。新しい時代が生み出した新しい会社であり、仕事だ。
ミリオタから、UI/UXデザイナー、そしてCOO(最高クリエイティブ責任者)となった豊田さん。生成AIの進化を脅威であると認めつつ、悲観はまったくしていない。それは時代が求める仕事がきっとあるという確信と、それに応える経験を積み重ねているからだろう。セキュリティサービスのUI/UXデザインを作りながら、東大発のスタートアップを経営する人がいる。以前取材した杉友さんにご紹介いただき、大学時代の友人であるFlatt Securityの豊田さんに取材させていただきました。
「流行りの生成AIトレンドに対してどう考えていますか」という質問に、「正直に不安はあります、だけどロジカルにデザインを作る活動は残っていく」とお話されていたのが印象的でした。私自身も同じものづくりの仕事をする身として、自分の強みをどのように生かし続けていけるか、きちんと俯瞰して考えねば、と気持ちが引き締まりました。UI・UXデザイナーということでしたが、自分のやっていることを好きなものづくりの延長として捉えていることが印象的でした。
AIによる仕事に対して悲観していないのも、自分のやりたいことが「ものづくり」という幅を持ったものであることも影響しているのだろうなと思いました。
時代によって仕事も変化し続けると思いますが、私もやりたいことの基盤の部分には沿って仕事を続けられるよう、努力していきたいです。