(ブルームバーグ): オンライン決済サービス会社、米ペイパル・ホールディングスの株価が25日のニューヨーク市場で急落。一時6.5%下げ、昨年8月3日以来の大幅安となった。発表したサービス内容のアップグレードが、一部投資家の期待を下回った。

アレックス・クリス最高経営責任者(CEO)は先週、CNBCとのインタビューで、25日の「イノベーションデー」で「世界に衝撃を与える」と発言。それ以降、同社を巡る楽観的な見方が広がり、株価は上昇基調にあった。

ペイパルが同日発表した資料によれば、アップグレードの内容は、同社アプリを通じてキャッシュバックを受け取るチャンスの提供や、オンライン・チェックアウト・プロセスの簡素化など。

キーフ・ブルエット・アンド・ウッズのアナリストらは発表について、「より長期的な再生・改革という面ではプラス材料だが、もっと具体的なカタリスト(触媒)を期待していた投資家にとっては落胆させられる内容かもしれない」とリポートで指摘。「これらの内容は漸進的な改善プロセスであり、何らかの肯定的な結果が出始めるまでに時間がかかる可能性が高い」と記した。

ペイパル株はこの1年で23%ほど下落している。クリス氏は昨年8月にCEOに指名された。

原題:PayPal Drops Most Since August After Upgrades Fall Short (1)(抜粋)

 

--取材協力:Bre Bradham.

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