Blake Brittain Nate Raymond

[24日 ロイター] - 米アルファベット傘下グーグルは24日、同社サービスの人工知能(AI)機能を支える半導体を巡る特許侵害訴訟で和解に達した。マサチューセッツ州の連邦地裁の資料で分かった。

詳しい和解条件は現時点で不明。グーグルのほか、原告のシンギュラー・コンピューティングも和解を確認した。

シンギュラーは2019年に起こした訴訟で、創業者でコンピューター科学者のジョセフ・ベイツ氏が開発した技術をグーグルが検索エンジンやメール、翻訳などのサービスのAI機能を支える半導体に不正に組み込んだと主張し、16億7000万ドルの損害賠償を求めていた。

シンギュラーはベイツ氏が自身の開発した技術をグーグルと共有したとし、グーグルの半導体チップ「テンサー・プロセッシング・ユニット(TPU)」がこの技術に関する2件の特許を侵害したと主張していた。グーグルは自社半導体を設計した従業員らは一度もベイツ氏と会ったことがなく、独自に作成したと反論していた。