ダイハツ不正 トヨタ流が〝上滑り〟した理由 露呈したガバナンス不全

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• 神領 貢

  ニューモデルマガジンＸ 編集長

  ・2024年01月26日

  今回の日野、ダイハツ、織機、アイシン、デンソー、さらには系列ディーラー、旧部品共販などの不適切案件を見ていると、2009年から2010年にかけて起こったアメリカでの大規模リコールを思い起こします。
  
  当時、問題発覚後、トヨタ自動車はなかなか東京で会見を開きませんでした。結果的に後手を踏んだ形になりました。
  
  その間、日米の世論やマスコミの批判や苛立ちの炎は大きくなるばかりでした。各方面からのトヨタバッシングが高まる中、本誌は「原因の多くは人為的ミスの可能性があるのではないか」と「ざ総括」など誌面で主張しました。
  結果的に急加速等の事故の多くがドライバーのミスであることが判明しました。
  
  当時、社長就任間もない豊田章男社長は大変なご苦労をされました。私も情報を共有したものです。
  
  いま、トヨタグループは当時の教訓を活かして危機対応すべきだと感じています。