正社員の壁、人手不足でも 非正規から転換7%どまり - 日本経済新聞
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「人材のミスマッチで非正規からの採用は伸び悩む。日本は主要国に比べて正規と非正規の給与の差が大きい」 (@@。
日本以外の普通の国は、フルタイム、無期雇用、直接雇用の3つの条件が揃えば正社員。ところが日本でこの3つを揃えて従業員を雇うと、労働契約法の規定や裁判所の整理解雇の4条件等で終身雇用が義務付けられてしまいます。しかも賃金が仕事でなく個人に張り付くことが前提なので賃金の下方修正(不利益変更)が認められず、日本型の特殊な正社員を雇ったが最後、事業構造を柔軟に変えることが出来ません。そのため、企業は仕事がある間だけ人を雇いたい、特定の技術やスキルが必要な時だけ人を雇いたい、という場合、3つの条件のどれかを外してパートにするか有期雇用にするか派遣を使うほかないのです。
つまり、日本の正社員と日本以外の国の正社員は性格が根本的に異なります。終身雇用の正社員の権利が固定化され、賃金が高いがゆえ複雑な仕事を終身雇用が義務付けられた正社員に任せ、単純な仕事を切り出して非正規社員に任せるといったことが起こります。
この構造を無視して日本と日本以外の国の正社員・非正規社員を同列に論じることはできません。